40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:25:56.20 ID:TmyX6+Eao
夫は流行り風邪で肺を悪くして亡くなった。
大好きだ。
彼はあえぐように言った。
大好きだよ、ヘレナ。
妙な言い方だと思った。
愛しているではなく大好き。初めて会った頃のことを思い出した。
あまりに疲れていて、胸の中ががらんとしていて、泣けなかったのをその後自分はずっと後悔することになる。
図らずも一生泣かないという決め事を守ることになってしまった。
娘と口を利かなくなった。
彼女は意識的に自分を避けているようだった。
そのことで叱ると娘は言った。
お母さんはなんでお父さんが死んだとき泣かなかったの。
何も言えなかった。
娘はぷいと出て行った。
彼女がどういう解釈をしたかは分からない。
その後、娘のキーナは意中の男と一緒に自分の前から去っていくことになった。
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