43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:28:50.01 ID:TmyX6+Eao
「いい子じゃない」
走馬灯のように流れる景色の中で声が言った。
当り前だよ、と彼女は答えた。なんたってわたしたちの孫だからね。
「はは。違いない」
彼は明るく言った。
あの時と同じ、陽だまりのような暖かい声で。
「……じゃあもうそろそろお別れだ」
うん。彼女は答えた。さようなら。
「ミナによろしく。それから」
光が視界を覆う。
静かな轟音が押し寄せる。
「愛してるよ、ヘレナ」
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