47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:31:21.46 ID:TmyX6+Eao
「いや……構わないよ」
彼女は小さく首を振った。
孫娘は顔を輝かせた。
「よかったぁ……」
それから彼女は何かに気づいたようにあっと声を上げた。
「お婆ちゃん、わたし探し物してくる!」
そう言って部屋を出ていこうとする背中にヘレナは声をかけた。
「お待ち」
「なに?」
「お前はなんで魔女になりたいんだい。聞いたことがなかったね」
「……うーんとね」
ミナはなぜか恥ずかしそうにもじもじした。
「……りたいから」
「なんだって?」
「だから! お婆ちゃんみたいになりたいから! だからなの!」
それから孫娘は顔を真っ赤に染め、大急ぎで部屋を出ていった。
ドアが大きな音をたてて閉まった。
ヘレナはぽかんとしたままそれを見送った。
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