過去ログ - 「なんてこと……なんてことしやがる……ッ!」
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13:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/07/14(月) 00:36:32.14 ID:4ENc1A5go


 麺に絡むミソスープの甘辛さ。

 適度に加えられた塩コショウとニンニクの風味は脳を殴られるかのようなパンチの効いた味に仕立て上げられている。

 キャベツとモヤシの与えるこのシャキシャキ感はどうだ、やもすればくどさを感じかねないこの油の固まりに清涼感を与える。

 その中に見え隠れする豚肉がまた憎い。
他と味付けは同じであるにもかかわらず、これが存在するだけで一気にボリュームが飛躍する。



「……ップハッ!」



 これ見が良しにコップに注がれた清涼水を一気にあおり、口内に渦巻く油を一気で胃袋に流し込む。
これで食える。また続きが食えるのだ。


 やがて私に異変が起こった。


 一心不乱に麺を啜り上げる私の眦に、熱いものがこみ上げてくるのだ。

 どうやら私の海馬が引きずり出した記憶は、ラーメンの味だけではなかったらしい。





 遠き過去の日。あれは私がまだ少年であった頃。






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