過去ログ - 「なんてこと……なんてことしやがる……ッ!」
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4:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/07/14(月) 00:20:08.00 ID:4ENc1A5go


 とはいえ、「いつまでも好きでいてもらえるように努力する」のであれば、さっさとこの苦行にも等しい残業にケリをつけ、妻の下へと帰るのが第一であろう。
もう寝ているかもしれないが。


 そんな時である。


「……なんの匂いだ?」


 異臭、ではない、生活上、馴染みのある匂いだ。


「これは……胡麻油?」


 フライパンなどで胡麻油を熱したときの匂いである、この香ばしい香り、間違いない。

 給湯室の方からだ。明かりもついている。私のほかに残業している人間がいたのか。

 すわ、侵入者か、とは思わない。
不埒な輩が我が社に侵入したとて、何ゆえ給湯室で胡麻油の匂いを発しようというのか。
察するに、私と違い誘惑に負けた者が胡麻油を用いて何らかの夜食を作ろうとしているのだろう。
まことに迷惑千万である。




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