過去ログ - 「なんてこと……なんてことしやがる……ッ!」
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64:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/08/09(土) 21:18:48.03 ID:nD0pir9io


「ごめんなさい……殺さないで」


 胃袋に流れ込んだ血液が、一気に脳へと撒き戻される錯覚を覚えた。同時に戻ってきたのだ。罪悪感が。


「いや、殺さないっ」


 反射的にそう言った。本心からである。
少女の顔はまだ硬い。当然である。男は侵入者で、彼女は男に対して為す術が無いのだ。


「じゃあ……どうするの?」

「どうするって……」


 どうしよう。情け無い。自分でも惨めになる。ここにきて自分が正気に戻るとは夢にも見なかったのである。


 だが、





 グウウウウウ……





 男が正気であろうと、なかろうと、体は、胃袋は正直に「どうしたいか」に応えたのだった。
再度、惨めになる。


「……フフッ」


 笑われてしまった。




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