過去ログ - 「なんてこと……なんてことしやがる……ッ!」
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73:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/08/10(日) 00:36:18.73 ID:8zrxuj4Ro


「……皿」


 と、ぶっきらぼうな物言いをする。背後で慌てふためく足音がする。
少女は見入っていたようだ。見ずとも、そう確信できる会心の段取りと出来栄えである。

 最早食さずとも解る。体中の細胞が既に知覚しているのだ。『コレは美味いものだ』、と。



 見よ、この室内の僅かな光を弾き返し煌く米の一粒一粒。黄金と例えてなんの遜色があろう。


 見よ、この湧き立つ湯気を。あたかもその香りを具現化したかのような光景ではないか。


 長くは語るまい。限界なのだ。この男も。少女も。正確にはこの男の腹も、少女の腹も。





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