過去ログ - 「なんてこと……なんてことしやがる……ッ!」
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8:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/07/14(月) 00:26:20.88 ID:4ENc1A5go


「うおっ!?」


 思わず声も出よう、先程の肉が投じられた音など比較にならない、油と水が反発しあう甲高く激しい音。
野菜……野菜炒めだ!キャベツ、モヤシ、それだけでいい、そう、むしろシンプルなほうが私は好きだ。


 胡麻油、ニンニク、肉、野菜、ソレ等を熱しただけでかくも人は狂えるのか。
握り締めた拳は白く変色するほどであり、叶うことであればこの鉄拳を今すぐ目の前のパソコンディスプレイにたたきつけてやりたい。
もう駄目だ、限界だ。許せん。

 万感の思いを抱き私は廊下へと向かう。
しかしその足取りはおぼつか無い。
鼻っ柱に叩き込むのも辞さない思いで固めた鉄拳もどんどん緩む。
この廊下に充満した香りは麻薬のように私の意識を奪っていくのだ。




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