過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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902: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/11/03(月) 10:58:03.45 ID:iEtpB3Hd0
<再開>


突然吐き出された場違いな単語。

何故あの殺人鬼の名前が出るのだ?

次の瞬間、赤城はバタリと倒れ、起き上がり皆の前に現れた。

小型の何かを取り出し、赤城だったものは長い髪を重力を無視して逆立てへらへらと雄叫びをあげた。

赤城?「貧乳はァー、スティタァァァァァァスッ!ひゃっはっはははははは!」

那珂「あ、赤城・・・さん・・・?」

赤城?「るせーよ!あんな暴食空母アカギセブンと一緒にすんじゃねー!桜花括り付けてライドすっぞ!」

別人となった赤城に再びどよめきが起こる。

北上「ねぇねぇ・・・何がどうなってんのさー?」

モノクマに問うも小さく首を振る。

モノクマ「私にも分からないことだってあるわ・・・」

すると赤城、いやレッドヘアーはどこからか小型の円錐形の羽の付いたものを取り出す。

レッド「つーかよォ、何百合百合でらーぶらぶなことしてンだ?あれか?あなたと合体したいのか?俺はしたくねーなァ!汚ねーお古なんて使いたくねーし使わせる気もねーよ!」

レッド「てかさー、あっれれー?どーして吹雪が死にかけてんだァ?ついに絶望して集団自決しちゃうのかよ?でもでもンなこと勝手にするなってーの!このスカタンッ!」

龍驤「ど、どないしたんや・・・?赤城・・・?」

レッド「吹雪はなァー・・・俺ら貧乳万歳連合の就寝栄誉会長だったのに・・・どこのクソが殺ったんだッ!?そいつの尻に爆弾突っ込んで宴会芸させてやらァ!」

愛宕「つまり・・・どういうことなのよ・・・。もう訳が分からないわ!」

皆の視線はレッドヘアーに向いている。その隙に吹雪の元へと向かう。抱え上げると体温が下がりつつあると分かった。

天龍(まだ・・・間に合うな)

人を抱えて足音を消しながら扉へ移動する荒業。戸を開けた音に反応する前に---天龍は吹雪を抱えたまま脱出することに成功したのである。

ただし3名ほど見逃している。1人はモノクマ。センサーで察知したがあえて教えることはしなかった。もう1人は正真正銘のテロリスト、イムヤだ。何か感じたのだろうか。黙って見送った。最後は響。同じく黙って見逃した。指摘することなくだ。

それぞれの思惑を抱えたまま、希望ヶ峰鎮守府は全く違う混乱の道へと歩み始めた。


吹雪を背負ったまま入口にあるトロフィー数本を手にし、ドアノブに挟み込んだ。日向によって破壊されてしまうかもしれないけど時間稼ぎにはなるはずだ。

そして天龍は走り出す。処置器具が全て揃った保健室へと。

敵は実の妹。敵は超艦隊級の艦娘達。

味方は死にかけの吹雪1人。でも信じている。例え味方ではなくとも---彼女を、最愛の妹を信じていたからだ。

だから彼女は守らないといけないと。

天龍(すまねぇな・・・ただお前は「絶望したかっただけ」なんだよな・・・)

天龍(「俺の事が好きだから殺して絶望させようとしただけなんだよな?」)

天龍(ごめんな。絶望させられない悪い姉で・・・ごめんな)

天龍(でも。俺が裏切りさらに吹雪を救えば、妹はより強く絶望するんじゃないか?つまりは悦ばせることになるんだよな?)

天龍(けど・・・龍田を裏切るだなんて・・・。どうすりゃいいんだよ・・・!)

背中にかすかに聞こえる吹雪の呼吸を聞き、天龍は目を伏せる。

天龍(どうすりゃいいんだ?吹雪・・・)


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