過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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903: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/11/03(月) 11:42:50.98 ID:iEtpB3Hd0
戦場なら感情をコントロールし殺戮兵器になることが出来た。

しかし---鎮守府と言う戦場では、妹と言う前では全く感情を操ることが出来なくなる。

「超艦隊級の軍人」として、「超艦隊級の絶望」であることに疑問を持ち始めた天龍は---

兵器として生まれ、守ることを使命とされた「艦娘」に縛られてる状態だった。それでも矛盾した自分を抱えながら、残念な少女は暗い廊下を走り続けた。

吹雪と言う「希望」と龍田と言う「絶望」に挟まれた髪の毛より細い道を。


一方、体育館に残された者たちは混乱していた。

「超艦隊級の空母」赤城。ただ食べているしか印象が無い彼女がいきなり変貌したのだ。

那珂「赤城さんが・・・レッドヘアー・・・?」

レッド「何んだよー。俺の事知らんかった訳?つーかばれてる系?ばれちゃった系かよォー!後よォ、あのコミュ症は何で変装してたんだーい?しらねーよッ!ひゃっはっははははは!」

コミュ症は天龍のことだろう。赤城が以前から天龍の事を知っていた。その事実に何を指摘したらいいのか分からないのだろう。

冷静なものは響や青葉をはじめとする面々はとりあえず場を観察することを選んだようだ。

最上「どうしたんだよ!赤城!」

レッド「どーしたもこーしたも松下もねーぜッ!あの野郎・・・俺を数日前から閉じ込めてやがったんだ!やっと出られると思ったら吹雪が死にかけじゃあないのさッ!とりあえず訳分んねーから笑えて来たんだぜィー。きゃっーははっはははははは!」

日向「混乱しているのかもしれんな。では・・・ここは私が・・・」

するとへらへらした笑いが止み、真剣な顔つきで日向を見る。

レッド「俺と殺ろうってか?いいぜェ・・・けど!今は!気分じゃねーからやだッ!」

日向「仕方あるまい・・・」

そう言って彼女は刀を構える。一方正面からじゃ勝てないと判断したのかレッドヘアーは独特な構えをする。

妙な空気の中、火花を散らせる乙女を見守っていた。だが響だけは別の物を見ていた。

体育館の隅でノイズを出しながら動きを止めているモノクマだ。視線を赤城と日向に集まった瞬間に動きが停止したのだ。

ハッキングが妨害されている・・・とは考えにくい。白いソ連製帽子を被り直して観察を続けた。本質よりも刻み込まれた本能がそういう行動をとらせたのかもしれない。

記憶と言う大海原から救い上げるために。そして彼女のシナプスに合わせるかのように---赤城と日向の激しい衝突音が響きわたった。


体育館では激しいバトルが繰り広げられているために天龍は予想より大幅に時間を稼ぐことが出来た。保健室に入ると同時に器具を物色、最低限の止血を吹雪に施す。弱弱しいが安定したことを確認し、天龍は小さく胸を撫でおろした。

天龍(輸血が出来れば・・・)

そう思って血液型を調べようと服に手を伸ばそうとした瞬間---

モノクマ「ハァハァ・・・寝ている女の子に手を伸ばして・・・このままAV的な展開にでもなるのでしょうか!?続きはアダルトサイトのウェブでね!うぷぷぷ・・・」

天龍「ッ!・・・何の用だ」

モノクマ「いやー。ってか今なら愛しの吹雪サンと2人きりだよ?桜なトリックが君に待ってるぜ!天龍サンの心はぴょんぴょんしちゃってんじゃなーいの?」

体育館に居たものとは別個体なのだろう。鎮守府内に同タイプのが配備されているためどこに現れてもおかしくはない。

襲撃には警戒していたが・・・予想外だった。

天龍「・・・龍田・・・なのか?」

モノクマ「タツタ・ナノカ?誰それ?国籍不明だからロケランぶっぱだね!」

天龍「冗談はいいからよ・・・答えてくれ、龍田・・・。あの時殺す気だったよな?」

モノクマ「だからタツタって誰?!ボクはモノクマだよ!君は残念な子だよ!残念どころか残念な姉、残姉だよ!体は良し、頭脳は脳筋!残酷なクマのアンチテーゼ!」

天龍「え・・・?あ・・・ごめんな」


<夜頃再開>



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