過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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905: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/11/03(月) 21:41:07.01 ID:iEtpB3Hd0
<再開>


特に謝るべき場面ではないが普段からよほど「残念」と言われているのだろう。

モノクマはそれを無視し、吹雪の頬をぷにぷにと突く。

モノクマ「で、どうすんのさ?やっちゃってもいいんだよ?」

モノクマ「うぷぷぷ・・・。吹雪サンってすごくお人よしだよね!まるで田舎から出てきた箱入り純正娘みたい!人の代わりに死ぬなんて・・・絶望的にお人よしだよねー!」

天龍「まだ死んだ訳じゃねぇ!」

強い口調で否定するがそこには怖れの色が含まれていた。

モノクマ「そこは「俺が死なせない!絶対にだッ!」って言う所でしょーが。そう言い切れないのが残念だね」

天龍「俺が絶対死なせないぜ!・・・これでいいか?龍田・・・」

棒読み。だがモノクマは独特の笑い声で罵倒を続ける。

モノクマ「出来る訳ないじゃん!だって自己紹介の時に「俺の名は天龍・・・ふふ・・・怖いか?」なんて言って周りから失笑を食らった上に戦闘以外は残念でキリングマシーンなのに最初に話しかけてくれたのが吹雪サンだもんね!」

突然、過去の天龍について語る肉食獣ロボ。この脈絡のなさが龍田らしいのだがまんまと天龍は押し流され心を揺さぶられる。

モノクマ「でも、この弱肉強食の世界じゃお人よしは死ぬしかないのさ。それに今吹雪サンはこれから死ぬんだからよ!うぷぷぷ!」

天龍「死なない・・・」

龍田を演じる台本はもはや意味をなさなくなっていた。

体育館で妹と相対したような態度になっている。先刻体育館で日向と戦闘した彼女はどこへやら。

ましてや「超艦隊級の軍人」として活躍していた彼女を知るものに取っては別人と疑うかもしれない。

さらにモノクマは追い打ちをかける。

モノクマ「いやいや。死んじゃうよ。悲しいけどこれ現実なんだよね」

くねくねとモノクマが動くと天龍の方を指さしこう言い放った。


モノクマ「だって吹雪サンは君の手で殺されちゃうんだから」


天龍「おい・・・!」

ふと頭に過ぎる。それは集団がよく死ぬ原因の1つ。仲間割れ。

モノクマ「テロリスト同志の仲間割れ。意志が弱そうな吹雪サンを君が口封じをした。良くある話だよねーそれ」

モノクマ「そうなれば全部はその場限りの言い逃れだね!」

天龍「させねぇよ・・・!」

天龍(あれ?今・・・龍田に逆らっている?どうしてだ・・・?)

それは奇妙な感覚。破滅に向かう妄想。

傭兵として「超艦隊級の絶望」として多くの人と艦娘を殺してきた。

不発の魚雷を処理したこと、砲弾と銃弾と魚雷が飛び交う中で輸送をしたこともある。

今、心が揺れている。一方モノクマは安定した心持で首をかしげる。

モノクマ「はれ?ボクの話・・・聞いてなかった?」

天龍「・・・?」

モノクマ「だから殺すのはボクじゃなくて、君だってことをさ」




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