過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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932: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/11/13(木) 00:44:48.06 ID:IH9gVeUp0
<再開>


日向「私は、吹雪の話を信じるよ・・・」

最上「日向!?どうしてだよ!?」

驚いたように声をあげる最上に、日向は毅然として答える。

日向「今言ったのは少なくとも・・・私の記憶の中じゃ誰にも話したことが無い。本来なら一生胸に留めておく事実だ・・・」

日向「それを話したと言うなら、少なくとも吹雪と私・・・それに皆との間にはそれだけの絆があったと言うことさ」

その後も吹雪は、ただ緩やかに話続けた。体力的にも限界に見えるが、走馬灯を見るように当事者だけが知る「思い出」を語り続ける。

吹雪「最上サンは・・・GTAでいつも・・・荒々しいプレーばっかしてましたね・・・。戦闘機を手に入れてからは特に・・・人格が」

最上「な、なななななな何で知っているのさ!」

吹雪「愛宕サンは・・・極道の人に手をだして・・・しまったでしたっけ・・・その人は学園の人で・・・」

愛宕「知ってるの!?怖いわ〜・・・。マジで」

吹雪「だって私の装備売らせそうになったから・・・」

吹雪「それで・・・168サンは・・・」

イムヤ「今は・・・言わないで。お願い、吹雪・・・」

傷が痛いはずがない。それでも、吹雪は出来るだけ笑顔で話続けた。

吹雪「霧島サンは・・・今でも後悔・・・してるのですか・・・?」

霧島「・・・そうね。けど悔やんでもしょうがないじゃないの。戻ってくるわけじゃないし」

少しづつだが、彼女たちは吹雪の語る思い出が単なる妄想とは説明が付かないほど、それらしく描写されていると気づく。

そこに、消されてしまった「絆」があることに。

しかし、青葉だけは「完全には信じませんが、まあいいでしょう」と否定的だったが、尋問は思いとどまったようだ。

例え、天龍が意識していなかったとしても---それは確かに、天龍が掴んだ、ほんの僅かな希望であったと言えるだろう。

そして現在---自分の姿を見て安心する少女に何と声をかければいいのか思いつかなかったである。

ただの残念系女子に戻った天龍。

天龍「あー・・・吹雪・・・良かったな。目覚めてよぉ」

吹雪「ありがとう・・・ございます・・・」

弱弱しい呼吸と共に純粋な感謝の言葉を言う吹雪。

天龍「どうしてだよ・・・?」

吹雪「?」

天龍「響から、龍驤から聞いているはずだぜ。俺が何をしたのか・・・」

天龍(どうしてそんな笑顔を俺に向ける・・・!)

眼を伏せ俯く天龍に吹雪は困りましたね、と言わんばかりの苦笑をうかべ、言った。

吹雪「そう言われちゃうとそうだけど・・・。でも、2年の間に命を・・・何度も救われたこともあるんですよ。それに・・・」

吹雪「やっぱり、一緒に過ごした・・・仲ですし・・・絶望じゃない道に進んでくれたのは・・・嬉しいですよ・・・」

吹雪「そのためでしたら・・・私、手伝いたいんです・・・」


<今回はここまで>


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