8: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:13:55.08 ID:Y5/Ar+Tmo
分かるかな?足で踏んで空気を入れるタイプの空気入れ。
小さい頃は代わりばんこに一生懸命踏んでたっけ。
「あ、凛やりたい!」
9: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:14:31.77 ID:Y5/Ar+Tmo
しゅこ、しゅこ。
昔懐かしいあの音が庭に響きます。
子供の頃よりやっぱりプールが膨らんでいくスピードは速くて。
10: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:15:01.72 ID:Y5/Ar+Tmo
「懐かしいですね、本当に」
「夏はいっつもこのプールで遊んでたもんね」
子供の頃、あんなに大きく見えていたこのプールも今見るとなんだかとても小さくて。
11: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:15:36.32 ID:Y5/Ar+Tmo
凛ちゃんの元気な声が響くと、足元にはすっかり膨らんだビニールプール。
「ふいー、余計暑くなっちゃったにゃ」
「お疲れ様です、どうぞ」
12: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:16:25.13 ID:Y5/Ar+Tmo
「ことり、ホース持ってくるね」
これもまた懐かしい、緑色のホース。
最近ではすっかり自分で使うことってなくなった気がします。
13: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:16:59.26 ID:Y5/Ar+Tmo
きゅっと蛇口を捻ってプールに水を溜めます。
水がプールに落ちていく音もなんだか懐かしくて。
「涼しげな音ですね」
14: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:17:33.53 ID:Y5/Ar+Tmo
しばらくして、水が溜まりきると。
「凛がいっちばーん!」
ばしゃーん!と勢い良く凛ちゃんがプールに足を入れます。
15: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:18:14.78 ID:Y5/Ar+Tmo
ちょっぴり水がかかったけど、むしろ気持ちいいくらい。
ぱちゃぱちゃ、と凛ちゃんはご機嫌な様子で足をばたつかせて。
「そうそう、さっき物置でこんなものを見つけたんです」
16: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:18:54.57 ID:Y5/Ar+Tmo
「わあ、綺麗」
「海未ちゃん色だにゃー」
「なんですか、それ」
17: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:19:27.06 ID:Y5/Ar+Tmo
「では私達も……ひゃっ、冷たっ」
「ふふ、冷たくて気持ちいいねー」
3人肩を寄せあって、プールに足をつけて。
18: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/07/15(火) 14:19:57.01 ID:Y5/Ar+Tmo
「ことりちゃんが優しい長女、海未ちゃんがちょっと厳しい次女で凛はやんちゃな三女って感じかな?」
「自分でやんちゃって言っちゃうんだ、ふふ」
「ちょ、厳しいってなんですか厳しいって!」
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