過去ログ - 上条「ようこそ、クソッタレな日常へ」
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◆i7biGkIsHE
[saga]
2014/07/16(水) 21:48:32.74 ID:GVn09BIx0
「な、何ですか?」
「いや、こんなガキが学園都市に喧嘩を売った凄腕のハッカーには思えなくてな。 そこのテレポーターといい、随分と肝が据わってやがる。 ……だが一番戦力として期待できそうな超電磁砲がこの様じゃな」
そして男は残った一人、学園都市第三位の超能力者に目を向けた。
少女の表情からは精気がまるで感じられず、その瞳も虚空を見つめたままでいる。
彼女が絶望したのは抗いようのない現実か、それともそんな現実に友人達を巻き込んでしまった己の無力さか?
しかし何にせよ、これから彼女達に待っているのは決して平坦な道ではない。
何時何処で途切れるか分からない、それどころかいくら歩き続けようと救いなど存在しない茨の道だ。
「相手は『未元物質』だったか。 格上が相手とはいえ、本当に守りたいものがあったなら番狂わせくらい起こしてもいいんじゃねぇの?」
「くっ」
「おいおい、そこで俺を睨み付けるのは筋違いだろうが? お友達まで巻き込んで、自分の非力を棚に上げてんじゃねえぞ」
「それは違いますの! お姉様は巻き込むまいとしてたのに、わたくし達が勝手に後を尾けて」
「そうです、御坂さんが私達を巻き込んだわけじゃありません!」
「麗しい友情ってか? だがどれだけ取り繕おうと、お前らが全員この場にいるのに変わりはねえだろ?」
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