1: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 01:45:28.22 ID:guUfxK+j0
かなりの思いつきで書いたオチのないお話です。 
 とてつもなく短いです。 
 あと主はほぼ初めての書き込みに近いのでご了承ください。 
 よければごゆっくり暇潰し程度に読んでいってくださいね。
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2: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 01:46:34.29 ID:guUfxK+j0
 「ねえ」 
  
 「…。」 
  
 「ねえったら」 
3: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 01:47:25.19 ID:guUfxK+j0
 少しの距離を置いてはいるが、二人は正面に向き合っている。 
 常闇の静寂の中、空に光る星と月だけが二人を照らしている。 
  
 「ねえ、君どうしたの? こんな夜道で一人っきりじゃ危ないよ、道にでも迷ったの?」 
  
4: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 01:48:17.36 ID:guUfxK+j0
 「君、とりあえず一人じゃ危ないよ。もし道に迷ったんなら送ってってあげるけど…」 
  
 「私は、道に迷った訳じゃない。」 
  
 やっと相手が口を開いてくれた。 
5: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 01:49:18.33 ID:guUfxK+j0
 「道に迷ってない、じゃあ一体何しに来たの? ここら辺は辺り一面森だし…野草でも取りにきた?」 
  
 「いや、違う、私はある人を探している。」 
  
 「こんな所で? ここら辺は薄暗いし、あまり人は来ないけどなぁ、来るとしたら精々迷い人くらいだよ。」 
6: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 01:50:14.28 ID:guUfxK+j0
 「よかったら、君の家までついていくけど!」 
  
 「あなた、何か用事とかないの?」 
  
 「うん、一応あるけどそれは後ででもできるからさ。君みたいな一人でいる子がいたら熊にでも食べられちゃうよ」 
7: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 01:51:41.13 ID:guUfxK+j0
 少女はこっちにもどってくると、何故か手を握ってきた。 
  
 「この方が安心するから。」 
  
 …なんかだか喋り方が片言で可愛げがないとか思ってたけど、案外可愛いところもあるじゃないか。 
8: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 01:52:35.50 ID:guUfxK+j0
 とても華奢で、白い綺麗な手だった。 
 その手が今自分の手を握り返しているのだと思うと、何だか胸がドキドキする。 
  
 「…どうかしたの?」 
  
9: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 01:53:41.91 ID:guUfxK+j0
 「そういえば、君の家ってここら辺なの? 」 
  
 「うん、この少し先。」 
  
 「そっか、じゃあもしかしてここら辺の事は詳しかったのかな…?」 
10: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 01:54:47.47 ID:guUfxK+j0
 そんな雑談を交えつつ、少しぬかるんだ土の上を歩いていく。 
 この森は湿度が高いので土が湿っている、おかげで足跡がつくので帰り道は迷わないだろう。 
  
 「ねえ、そういえばこんな話知ってる?」 
  
11: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 02:02:50.27 ID:guUfxK+j0
 「ついた、私の家。」 
  
 「おや、早かったね、君がここの…ーーー」 
  
 その時、なんだか悪い予感がした。 
12: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 02:03:41.80 ID:guUfxK+j0
 「私が探していたのは、迷い人」 
  
 「…えっ?」 
  
 少女のいきなりの告白に、少し驚く。何故今そんな事を言うのだろうか? 
13: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 02:04:36.80 ID:guUfxK+j0
 身体が、身体がその一言で硬直した。 
  
 少女は握っていた手をさらに激しく握った、こんな華奢な身体からは想像もできない力だった 
  
 動揺し、身体が動かないのがわかる。汗が吹き出る、やばい、このままでは、何か自分の中の動物的本能がそう告げているのだ…! 
14: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 02:05:25.17 ID:guUfxK+j0
 今まで歩いてきた方から何かが走ってくる音が近づいてきて、物凄い勢いで頭を殴られた。 
 バキっという鈍い音と鈍い痛みと共に、視界が遠のく。 
 その視界に映った光景にはあの少女が見えた。少女の口には光る物が無数に生えており、とても人間とは思えなかった。 
 今まで話しかけていたのは? 
 今まで手を握っていたのは? 
15: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 02:06:10.00 ID:guUfxK+j0
 おわり 
16: ◆wyru0q98Sc[saga]
2014/07/17(木) 02:09:44.09 ID:guUfxK+j0
 こんな短い文章でしたが、読んでくれたお方がいれば幸いです。 
 まだスレッドの報告とやらがよくわかっていないので、それまでに何かご感想やアドバイスなどを頂けると初めて書き込みしたなりに嬉しいです。 
 それでは短かったですが、お読み頂きありがとうございました! 
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/17(木) 15:46:50.64 ID:ltXE+eq1O
 投下乙でした 
 良い短編SSでした…面白かったよ! 
 もう少し描写を長くしてキャラクターを 
 立たせた方がオチに破壊力が出るかも 
  
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/17(木) 18:31:00.74 ID:2nOqv9p/0
 乙 
 今日はやけに涼しいな。 
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