過去ログ - 【安価&コンマ】新たな魔法使いが生まれた【仮面ライダーウィザード】
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430:</b> ◇aGwfZTc7eA<b>[saga sage]
2014/09/25(木) 23:50:03.55 ID:b1Px4UFS0
侵入者、ゴブリン、グール達、この三者の"風"を感じながら、如何にしてグール達を有効的に動かすか智謀をめぐらしていた時。
"何者"かの風がカラステングの察知領域に入ってきた。 見知った"風"ではない、"同類"でもなく、"人間"でもない。
この妙な気配はカラステングからも、ゴブリン達からも距離が離れているが……"それなり"の速さで、侵入者共を追うゴブリン達の方向へと
駆けている――察知領域に入ってきた何者かについて、カラステングは思案する。 感じられる範囲で考えれば、十分と掛からずにゴブリン達に接触する。 何者かの足音からは恐怖を感じられない、手練れである可能性が十分に考えられる。

「(しかし……何だ? 同類でもなく、人間でもない? そんな事がありえるのか?)」

カラステングは思う、自分やゴブリンは"人間"から生まれた種族だ。 ゆえに人としての姿を持ち、その記憶を引き継ぐ。
"卵"を思い浮かべると、簡単だろうか? ゲートと呼ばれる人間が殻、カラステング達が中身。 だからこそ解らない。
人間でもなく、同類でもなく、かと言って小動物の類でもない……そんな奇特な存在にカラステングは。

「ッ! まさか――"魔法使い"か?」

思い当った、たかが数度しかあった事のない存在、両の手の指輪と奇妙なベルトを用いて変わる魔法使いにこの気配は非常に似ていた。 
人間、同類、どちらでもない存在"魔法使い"。 其れが、ゴブリン達の元に向かっている。 カラステングは"魔法使い"との交戦経験は無い、
殆どの同類も似た様な物だろう、カラステングは悩んだ。 このまま此処に留まり、グール達を指示するべきか、
ゴブリン達の元へ向かう魔法使いを、襲うべきか?――答えは直ぐに出た。 カラステングは見に入る。
先に放った"眼"と高い察知能力を駆使して、グール達を指示しゴブリンをサポートさせるのだ。 その上で。

「――くく、魔法使い……お前はどう言う奴かな?」

魔法使いの"実力"を図る。 自身のサポートがあるとは言え、ゴブリン程度にやられるのであれば"屑"だ、記憶に残す価値も無い。
――だが、もしも"期待以上"の動きを見せたのなら? その時は……もう決まっている。

「♪〜〜♪〜〜♪――」

カラステングが草笛を鳴らす、更なる鼓舞を音色に乗せて。 湧き上がる一つの感情を押し留めて、音色を奏でる。


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