過去ログ - 春紀「幼少の記憶」 -SS速報VIP

過去ログ - 春紀「幼少の記憶」

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17:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[sage]
2014/07/19(土) 04:42:36.49 ID:sumeQb6wo
依頼主「どーもお待たせしました。」

○○「あぁ。」

依頼主「いやー雨足が強くてねー。少し遅れてしまいましたよ。」

以下略

18:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[sage]
2014/07/19(土) 04:44:27.37 ID:sumeQb6wo
※夜　雑居ビル※

○○「ここか・・・」

　やって来たのは繁華街から少し外れた裏路地にある、築何十年という古めかしい雑居ビル。

以下略

19:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[saga]
2014/07/19(土) 04:47:18.87 ID:sumeQb6wo
　エレベーターで目的の階層にまでくると異変をすぐに察知できた。

○○「やけに静かすぎるな・・・。」

　不規則な間隔で今にも消えそうな蛍光灯。

以下略

20:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[saga]
2014/07/19(土) 04:48:49.30 ID:sumeQb6wo
・・・

・・・・

　暫くその場に立ち尽くすが、自分の声がそのフロアにこだまするだけでまったく反応がない。

以下略

21:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[saga]
2014/07/19(土) 04:50:15.09 ID:sumeQb6wo
○○「切れ味の良い刃物傷か。」

○○「争った形跡が少ない・・・。相当の手練れか」

　同業者の仕業であるのは明白であった。

以下略

22:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[saga]
2014/07/19(土) 04:52:10.00 ID:sumeQb6wo
　閉めておいたはずの扉が勢いよく音立てる。

○○「――！？」

　咄嗟に距離を保とうと体が反射的に反応する。

以下略

23:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[saga]
2014/07/19(土) 04:53:27.72 ID:sumeQb6wo
○○「・・・誰に頼まれたんだ？」

？？？「答えるわけないだろう。」

○○「□□（依頼主）か。俺を殺せって言われたのか」

以下略

24:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[saga]
2014/07/19(土) 04:54:58.36 ID:sumeQb6wo
・・・

冬香「お兄ちゃんお仕事大変だろうなー。帰ってきたらうんとマッサージでもしてあげよっと」

春紀「なぁ冬香。雨止まないね・・・。」

以下略

25:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[saga]
2014/07/19(土) 04:55:57.45 ID:sumeQb6wo
※夜　事務所内※

？？？「案外あっけないな」

○○「はぁ・・・はぁ・・・（ダメだ。まったく歯がたたない）」

以下略

26:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[saga]
2014/07/19(土) 04:57:21.05 ID:sumeQb6wo
？？？「これから殺されるというのになぜ笑っていられる」

○○「守りたいもの何一つ守れない兄ちゃんで済まないなってさ。情けなくて笑っちまうぜ」

○○「あいつらも・・・ずっとこんなふうに笑ってくれるといいんだけどな・・・」

以下略

27:ぽじたま ◆Thw6ctBVypy4[saga]
2014/07/19(土) 04:58:49.19 ID:sumeQb6wo
○○「もし世界が赦しに満ちているなら・・・」

○○「もし世界が赦しに満ちているなら・・・兄ちゃんのこといつか赦してくれるんかな」

　自然と笑顔が溢れる。もはや自分の意志ではない気がした。それが諦めからくるものかどうかは定かではないが。

以下略

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