2: ◆5tAuYEuj7w[saga]
2014/07/18(金) 09:01:10.52 ID:djXuaAu+0
定期テストを終えた今、学生たちにとっては夏休みまでの消化試合のような日々。長期休暇への楽しみからかどこかそわそわした空気が俺のクラスにも流れていた。
夏はリア充の季節だというように、やけに大声で夏休みの予定について話す級友。
俺、比企谷八幡は例年通りであればそうした様子を忌々しく思っていただろう。
しかし今日に限っては周りの様子などどうでもよかった。
放課後になり部室へと足を運ぶ。それぞれ思い思いの行動をする中、俺は早く今日の奉仕部の活動が終わらないものかやきもきしていた。
本に集中できず、何度も手持ちのスマホで時間を確かめる。
そうした俺の落ち着きのない行動が目に障ったのか、雪ノ下雪乃はため息とともに本を閉じる。そして浮付いた気持ちがさめてしまうような冷たい視線をこちらに向ける。
「比企谷くん、先ほどから時間ばかり気にして何か予定でもあるのかしら?」
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