14: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:41:01.41 ID:ejWaZZVNo
「美樹さんには、しなくちゃいけない願いがあったんですよね」
「うん、必要だった」
「後悔とか、してませんか? 怖くないんですか?」
「後悔? ううん、そんなのあるわけないよ」
安らかに、美樹さんが首を三度振って、堂々と胸を張る。
「そりゃ怖かったりはするけど、見方をちょっと変えれば、それってあたしが凄く大事なことをしてる裏返しでしょ?
それに何よりさ、大切な人のために、自らの命を使わなきゃいけないと思えたんだ。
それって多分、とっても幸せなことじゃない?」
「上条、さんですか?」
「……んっふふ。まあ、ね」
照れくさそうに伸びをして、くるりと私に背中を向ける美樹さん。
その後ろ姿は、なるほど幸せそうというか、やりがいに満ち溢れているように見えた。
何もできない私とは全然違う。羨望せずにはいられない。
110Res/69.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。