20: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:54:31.42 ID:ejWaZZVNo
今更何を考えているんだろう。
死ぬ。そんなのは端からわかりきっていたことだった。
私を待っているのは、ソウルジェムが粉々になって、すっかり消滅するという未来に過ぎない。
跡形もなく消滅すること。それを怖がる必要がどこにある?
死の先にある虚無を、私が知ることはない。
怖くなんてあるわけない。
私は、ポケットの錠剤を飲み込んだ。
次第に血が、興奮で沸き立つのを感じる。
今なら空をも飛べそうな、全能感が身を包む。
私は、薬の効果がある程度身体に馴染むのを待ってから、
先ほどよりもスピードをあげ、走行を再開した。
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