38: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 00:39:46.51 ID:eOOBDl4/o
ずるい。
私はそう思うしかなかった。
美樹さんの肩に額を預けて泣いた。
私に逃げ道を用意するなんて、ひどすぎる。
泣いたってどうにもならないのに、涙は流れ続けた。
このまま泣いてるだけで、引き止められたらいいのに。
しかし、美樹さんは生憎いつまでも待ってくれる人じゃない。
私を引き剥がして、お別れの挨拶を口にしようとする。
やぶれかぶれで、私は最後の抵抗を試みた。
「今、ここで体勢を立て直してから、長く幅広く、
人々を助けた方がよりみんなのためになるって思いませんか?」
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