過去ログ - 上条「出て行けよ、インデックス」
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1: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:04:34.55 ID:buLzcoJ00
※胸糞注意なんだよ!

始まりは、とある小さな諍いからだった――

禁書「はふっはふっ」ガツガツムシャムシャ

禁書「とーまおかわり!」クイッ

上条「インデックスさん……もう上条さん家の炊飯器は空っぽですのことよ……」

禁書「はぁ〜? そんなこと知らないかも!」

禁書「炊飯器が空なのはとうまが私の食欲を見くびったせいかも! だからとうまが悪いんだよ!」

禁書「わかった? わかったらさっさとご飯を用意するんだよ!」

上条「はいはい、今炊き直しますよ……」

禁書「炊き直す? そんな時間はないかも!」

禁書「そんな悠長なことをしてたらおかずが冷めるんだよ! とうまはそんなこともわからないの? 馬鹿なの? 死ぬの?」

禁書「レンジご飯があったでしょ? アレば使えばいいんだよ! やっぱり私って天才かも!」

上条「いや、でもあれは非常用の……」

禁書「あーもー! グズグズしないで早くするんだよ!」

禁書「そもそもとうまがこんな粗末なおかずしか用意してないから私はごはんで補って我慢してあげてるんだよ?」

禁書「そんな寛大な私の温情にとうまは甘え過ぎかも!」

上条「」カチン

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2: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:05:35.72 ID:buLzcoJ00
不幸なことに、今日の上条当麻は疲れていた

理不尽なほどに長い補習、帰り道に突如として現れた魔術師との戦闘、そしてそのせいでまたも逃したタイムセール

そんな中でも彼はインデックスを思い有り合わせの材料ながらに工夫をして料理を作った
以下略



3: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:06:47.36 ID:buLzcoJ00
『はぁ?』

そう言いたかったのは他でもない上条当麻自身だっただろう

『感謝?』
以下略



4: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:07:50.69 ID:buLzcoJ00
プツン、と

上条当麻の中で何かが切れる音がした

学園都市に住む者なら誰しもコンプレックスに思う能力レベルの低さ
以下略



5: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:08:48.60 ID:buLzcoJ00
上条「お前にはほとほと愛想が尽きたよ……もう俺はお前のための生活費は一切払わねえからな」

上条「水も電気もガスも! 一切使うんじゃねえ、もちろん食事もやらない」

上条「腹が減ったらてめえの糞でも食ってろ」
以下略



6: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:09:37.05 ID:buLzcoJ00
いつもの肉に歯が食い込む感触がない

その代わりにインデックスの頬にじんじんとした痛みが残った

禁書(――とうまに、ぶたれた?)ポロポロ
以下略



7: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:11:58.77 ID:buLzcoJ00
――――

神裂「……それで」

神裂「インデックスの言っていたことは本当ですか?」
以下略



8: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:13:11.00 ID:buLzcoJ00
上条「半ば勝手に住み込んで散々生活費を貪り、何もせず日ながゴロゴロ」

上条「そんな”穀潰し”に今までせっせと餌を与えてきた今までのほうが異常なんじゃねえか?」

神裂「それは……」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/07/20(日) 03:13:15.51 ID:5ZX+XQBF0
期待


10: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:14:00.96 ID:buLzcoJ00
禁書「そ、そうだ! かおり、とうまは私のことをぶったんだよ!」

神裂「!?」

禁書「そのせいで私の純粋な心と体はズタズタに傷つけられたんだよ!」
以下略



11: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:15:06.99 ID:buLzcoJ00
シュルッ

上条当麻が右手に巻かれていた包帯を解く

そこから現れたのは無数の傷跡――詳細に述べるならば、それは、噛み痕だった
以下略



12: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:16:32.82 ID:buLzcoJ00
神裂「うっ……しかし、女性の顔に手を上げるなど――」

上条「ぷっ――はっはっはっはっ!」

神裂「!」ビクッ
以下略



13: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:17:57.27 ID:buLzcoJ00
上条「それにインデックスの顔がどうしたってんだ?」

上条「インデックスは魔道書の保管庫として機能すればいいんじゃなかったのか? なら別に顔なんて大した問題じゃねえだろ」

上条「違うか? 違わねえよな? お前らは今までそうやってインデックスを扱ってきたんだからよ」
以下略



14: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:19:09.63 ID:buLzcoJ00
禁書「とうま……どうしちゃったの……?」

神裂(! インデックスが怯えています……ここは彼女を安心させるためにも強気に出なくては)

神裂「とにかく、どれだけ屁理屈をこねようとあなたがした行為は犯罪行為です」
以下略



15: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:20:09.92 ID:buLzcoJ00
上条「だけどどうなるだろうな、もし”幻想殺し”を持った俺がイギリス清教との関係が破綻したと誰かが嗅ぎつけたら……」

神裂「くっ……」

上条「俺の右手を欲しがってる組織なんざ腐るほどあるからな」
以下略



16: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:20:55.12 ID:buLzcoJ00
神裂「……上条当麻、あなたの要求は一体何なんですか……?」プルプル

上条「おっと、勘違いしないでくれよ神裂」

上条「別に俺はお前らを脅そうだなんてこれっぽっちも思ってないんだ」
以下略



17: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:21:40.92 ID:buLzcoJ00
上条「ただ、さ」

上条「そんな不幸のバーゲンセールの上条さんにこれ以上」

上条「不幸のお裾分けをするのはやめてほしい、ただそれだけなんだ」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/20(日) 03:22:06.40 ID:9uVHzk6g0
糞神裂糞神裂


19: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:22:48.16 ID:buLzcoJ00
神裂「あなたの言い分と怒りはよくわかりました」

上条「おお、それじゃあ――」

神裂「しかし、それをよく理解した上で頼みたい」スッ
以下略



20: ◆lFO5IqKb7g[saga]
2014/07/20(日) 03:23:54.29 ID:buLzcoJ00
上条「頭を上げてくれよ、神裂」

神裂「! それでは!」

上条「ああ、あの神裂にここまでされて無下にできるほど、上条さんは下衆じゃありませんよ」ポリポリ
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/20(日) 03:26:49.94 ID:KI2HNJ+sO
当たり前のことをしてるだけなんだよな


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