8:1[saga]
2014/07/21(月) 00:07:47.45 ID:TneoOa+X0
手をぽんっと叩くと、それを合図と受け取ったかのように、頬杖をついていたお婆さんはガクッと体を落とし、
何度目かの呆れた顔を向けて、何度目かのため息を吐きました。
「…………大体解ったとは言ったが、ここまでとはの……。 まぁ、理解できてないわけでも無さそうじゃからえぇわい」
あずさ「はい♪ ちゃーんと、解りました」
「うむ、じゃあ後はいつも通り過ごしゃあえぇ。 その代わり、望むものはしっかり覚えておかないといかん」
あずさ「…………あ、それで一つ質問が」
「言ってみぃ」
あずさ「えぇと、望むものって言うのは、常日頃望んでいる事が叶えられるんですか?」
「それとも、切れた時に望んでいたものが叶えられるのか」と、質問をすると、
お婆さんは驚いて、けれどもとても嬉しそうに目を見開きました。
口角をぐいっと吊り上げて笑う顔は、まるで童話のお婆さんのよう。
「ほう……! えぇ事を聞いたのぉ。 教えちゃろう。 前者じゃ」
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