過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」睦月「うむ。精進あるのみ」【安価】
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669: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/07/29(火) 22:49:07.27 ID:38KViLTGo

 何度かトビ終了した俺は早く終わったが
 男子の部はもう少しだけ続く
 女性陣の応援をするのもいいが、今はそれよりも
 こちらの試合を見ておきたいという気持ちが強かった

 部長――は試合中だろうし
 ここは応援の妹尾先輩に連絡を入れるか 

京太郎「今日は先に帰っててください、っと」

 少し無茶があるかな? と思いつつもメールを送信
 まあたぶんおそらく、妹尾先輩は理由を聞いてくるだろうが
 正直に言うのは……気が引けるというか

 この気持ちも、加治木先輩や部長なら察してくれるだろうか

 観覧室の中程の席に、埋もれる様にしてもたれかかり
 俺は携帯の電源を切った

 とにかく、一人になりたかった

『さぁ、男子個人もこれが最終戦となりました!』

『現在トップを走るのは城山商業一年・閑院選手です!』

『昨年までの公式戦データのない、彗星のごとく現れた新星!』

『圧倒的なまでの力を見せつけここまできた閑院選手』

『最後の対局でスコアをどこまで伸ばすのでしょうか!?』

 俺と同じ一年……それも中学以前の麻雀経験は不明、か

 口元が自嘲の笑みを形作る

 大した奴がいるもんだ
 俺と同じような前提条件で、一方は敗退が決まり観戦
 方やもう一方は全国行きが決まっていて
 なおかつスコアアタックに挑戦していると来た
 どうしてこうも結果が違うんだろうね?

 画面に映るそいつは、特にこれといった特徴もなく
 打ち筋も、俺の目にはただ手堅いという印象しか残らなかった
 もしかしたら、実際に打てば勝てるかも――
 そんな風に考えてしまうくらいに、普通の人間だった

 でも、卓を囲んでいる連中は誰一人として
 そいつに敵わないようで 
 それがどこか不思議で、俺は食い入るように試合を見る

京太郎「一番になる、か……」

 次は、次こそは――あそこに立っていたい

 あそこで強い奴と麻雀がやりたい

 ただただ、そう思った



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