57:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/07/31(木) 07:23:59.71 ID:y2u2Ht6dO
「違う……」
無意識につばさは呟いた。
「どうしてでしょう?」
58:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/07/31(木) 07:24:33.35 ID:y2u2Ht6dO
「でも、あなたが行くと会ってくれたのよね?」
「会議や出張でなければですが」
「忙しくて家族との時間も作れないのに、あなたが訪ねると話を聞いてくれるなんて、以外に時間余ってると思わない?」
59:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/07/31(木) 07:32:27.06 ID:y2u2Ht6dO
「私もさ、そういう時期があって喧嘩した事があったんだけどね。父親ってさ、娘との距離感がわからないらしいのよね。どう話して良いのかわからなくて、それで適当な感じになってしまうって聞いたわ」
つばさがアイドルを目指すと決めて直ぐの頃は、つばさも父親とは沢山喧嘩した。
今から考えれば父は父なりにつばさの将来を心配していたのだろうが、夢を追うつばさに負けたのか、ある日ゆっくりと話をしてくれた事があった。
普段はあまり多くを語らない父が、口下手ながらに色々な事を話してくれたことは今でも忘れていない。
60:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/07/31(木) 07:33:03.63 ID:y2u2Ht6dO
きっとあんじゅの父もどう応援すればいいのか、分からないのだろう。
なれるか分からないアイドルよりもとも考えて、かといって娘の夢を摘み取る事もできず。だがそれでも、娘が会いたいと言えば断る事が出来なかったのだろうと、つばさは言った。
「直ぐには難しいかも知れないけど、一度ゆっくり話してみるのも良いかもしれないと思うわ」
61:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/07/31(木) 07:34:13.97 ID:y2u2Ht6dO
「いえ、本当にありがとうございます。つばささんに話して良かったです。少しだけ、父の気持ちが理解できたように思えました」
「そう言って貰えると私も嬉しいな。これからもさ、どんな事でも話してくれれば私なりに力になるからね」
「ありがとうございます」
62:ふもふも[saga]
2014/07/31(木) 07:36:29.23 ID:y2u2Ht6dO
更新遅れてすみません。
レスに感謝です。読んで貰えて嬉しく思います。また明日がんばります!
63:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/02(土) 01:22:13.38 ID:Eis9DAbEO
そんなあんじゅの顔を思い出しながら、つばさは誘いのメールを送る。返事はすぐに届き、つばさの友人全員の参加が決まった。
一足早く視聴覚室へと向かい、友人たちの到着を待つ。つばさの他に誰もいない視聴覚室は、しんと静まりかえっている。
そんな中にいると、どうしても不安や期待が込み上げてきて、つばさはディスクケースの角を立ててくるくると回しながら思案を巡らせた。
64:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/02(土) 01:22:56.97 ID:Eis9DAbEO
10分程が経過した頃、こんこんというノックの音と共にあんじゅが部屋へと入って来た。
「お待たせしました」
「気にしないで、急に誘ったのはこっちだしね」
65:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/02(土) 01:24:09.62 ID:Eis9DAbEO
「ありがとうございます」
腰を降ろすあんじゅはまだ緊張しているようだが、つばさはそれほど心配はしていなかった。
(大丈夫)
66:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/02(土) 01:25:41.80 ID:Eis9DAbEO
今日はというか昨日はここまでまた明日(今日)!
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