7:ふもふも
2014/07/21(月) 04:43:21.96 ID:D8oQ5kWHO
誰もいない教室は、がらんとしていて何となく物悲しく思えてくる。まるでそれは、今まさに自分が置かれている状況のようで、言いようのない不安が混み上がって来るのを抑えきれなかった。
伏せた視界が歪んでいく。
このままではいけないと、まるで逃げるように、つばさは駆け出した。
アイドルに憧れて、踊るのも歌うのも大好きで、これは自らが選んだ道なのだと自分に言い聞かせながら、つばさは走った。
不安も迷いも、教室に忘れてきてしまえばいいと必死に走る。
走り続ける。
これだけ走ったのはいつ以来だろうかと、上がった息を整えながら、つばさは足りない酸素を求めて呼吸を繰り返す。長く走った所為か、涙はもう止まっていた。
(大丈夫。まだ走れる)
心はまだ動いている。だからまだ走れるのだと、つばさは顔を上げる。額を汗が伝い、地面に落ちた。
端の方が赤みを帯びてきた空を眺めていると、不思議と心が軽くなるような気がして、つばさはいつの間にか笑っていた。
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