過去ログ - 島村卯月「この剣と魔法の世界に平和を取り戻す」 -SS速報VIP

過去ログ - 島村卯月「この剣と魔法の世界に平和を取り戻す」

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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:32:34.80 ID:0tWmCe1F0
　アイドルマスターシンデレラガールズのキャラクターをファンタジー世界で活躍させてみた。
異世界ワープものではなく、まさに直接その世界に彼女達がいる設定なので、
イメージと異なる役職、若干の性格改変、言動があります、ご注意ください。

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:33:20.87 ID:0tWmCe1F0
　険しい山々に囲まれた、外部から孤立している大きな地域があった。
いや、地域というよりも隔離されたひとつの世界といっても差し支えがないほどの大きさ、
さまざまな種族や国、文化や技術が入り乱れた空間ではありとあらゆる意志が生まれ、
それぞれが自身や仲間と共に信念を貫くための行動を起こす。
……結果、競争が生まれ、徐々に平和が乱される。

3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:34:00.33 ID:0tWmCe1F0
凛「…………」

卯月「見張り、疲れたでしょ？　代わるよ？」

凛「ありがとう。でも、私達が何か村のために出来る事って、これぐらいだから」

4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:34:29.35 ID:0tWmCe1F0
未央「誰か知らない人が置いていった？」

卯月「うん……なんだか『この経典が力になる』とかなんとか言ってたような」

未央「なにそれ、怪しい宗教？」

5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:35:05.66 ID:0tWmCe1F0
凛「怪しい」

未央「でしょー？」

卯月「ちょ、ちょっと！　持って帰ろうって言ったのはミオちゃんで……」

6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:35:38.08 ID:0tWmCe1F0
卯月「十大秘宝、でしたっけ？」

村長「正解。十大と言われながら、正確な用途含む詳細が完全に判明しているのは、たったの三つ」

卯月「十個のうち、一つは名称すら分からないとか……」

7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:37:01.04 ID:0tWmCe1F0
村長「別に私が使うわけじゃないのよ、この経典にも謎が多いから」

凛「謎が多いと、どうして私達が持ってはいけないって事になるの？」

村長「願いが叶う、それは紛れもなく人知を超えた力よ。何の代償も無しに使える訳がない」

8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:37:39.80 ID:0tWmCe1F0
卯月「陽が沈んできたね……夜遅くに森を出歩く人なんていないし、そろそろ引き上げようかな……」

卯月「……！」

卯月（何か、聞こえた！）

9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:38:21.40 ID:0tWmCe1F0
凛「ウヅキ、私がここで相手をするから村に報告してきて」

卯月「駄目！　相手が一人とは限らないから危ないよ！」

凛「でも連絡はしなきゃ、その方が危険だよ」

10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:38:50.28 ID:0tWmCe1F0
――ガサッ

弓男「なんだこのガキは……矢を蹴り飛ばしたり素手で掴み取ったり……」

剣男「部隊からはぐれたものの、新たな国が見つかって手柄だと思ったのにな」

11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:39:21.12 ID:0tWmCe1F0
剣男「……ふんっ！」

――ブンッ！

未央「うわっち！？」

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:39:52.64 ID:0tWmCe1F0
凛「また会ったね」

弓男「チッ、先回りか……木の上で待機とは余裕だな？」

凛「ウヅキは撒いたみたいだけど、私から簡単には逃げられないと思って」

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:40:25.05 ID:0tWmCe1F0
卯月「誰もいないっ！！」

卯月「追いかけてた人も見失うし、私全然活躍してない……」

卯月「……いったん戻ろうかな」

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:40:55.82 ID:0tWmCe1F0
男Ａ「ん？」

卯月「しまっ……！」

男Ｂ「誰かいるぞ！」

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:41:21.09 ID:0tWmCe1F0
凛「ごめん、遅れた」

未央「ひーふーみー、こりゃあいっぱい居るね……もう、またリングが減っちゃうよ」

卯月「二人とも！」

16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:42:04.54 ID:0tWmCe1F0
卯月「どうしてこんな大部隊に……！？」

凛「さぁね、それだけ戦火が近いって事かな……！」

未央「ぜー……ぜー……それにしても――」

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:42:32.71 ID:0tWmCe1F0
卯月「うっ……くっ、私が……止めなきゃ…………えっ？」

卯月（攻撃が、来ない……静か……）

卯月（……！？）

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:43:08.50 ID:0tWmCe1F0
卯月「…………えっ！？」

――ようこそ、シンデレラの館……ではなく、空間へ。

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:43:40.18 ID:0tWmCe1F0
愛梨「……この経典の名前、他で聞いたことはありませんか？」

卯月「それは、童話です。魔女によって綺麗なお姫様になって、王子様と結ばれる話です……でも、それとどういう関係が？」

愛梨「願いを叶える、確かそう説明されていましたね？」

20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:44:17.72 ID:0tWmCe1F0
卯月「じゃあ、私が今、この不思議な空間にいるということは？」

愛梨「あなたの思っている通りです。村を守りたい、みんなを救いたい、あなたなら経典に頼らなくても可能です」

愛梨「……ですが、可能なだけで、実際にどう動けばいいか、何をすればいいか、それが分からない」

21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 12:44:59.05 ID:0tWmCe1F0
卯月「……はっ！」

卯月（今のは何だったんだろう……本当に、願いが叶うの？）

卯月「…………そうだ！　二人を探さないと！」

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