過去ログ - 勇者「自害しろ魔王!さもなくば殺す!」
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1:saga
2014/07/21(月) 15:37:23.36 ID:EFd1CV4d0
※ 長いところは流し読んで下さい。

原告魔王代理人弁護士(以下,「魔弁」)「その発言は強要未遂罪を構成します。」
魔弁「我が日本国の刑法典は第223条第1項において以下のように規定しています。
『生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、三年以下の懲役に処する。』
また,同条第3項はその未遂を罰することを定めています。
つまり,生命に害を加えることを告知し,人に義務のないことを行わせようとした場合には,実際にそれが行われなくても,罰せられる,ということです。」
魔弁「では,今回の被告の発言を考えてみましょう。
さもなくば『[ピーーー]』。
これが生命を害する旨の告知であることは疑いようがない。
正に脅迫です。そして見て下さい! 被害者はこんなにも怯えている!!」

魔王「…ヒッ……」ブルブル

勇「んなっ!」ガタッ


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2:saga
2014/07/21(月) 15:42:18.83 ID:EFd1CV4d0
魔弁「まぁまぁ被告さん落ち着いて。
急に席を立たれたりすると,被害者が更に怯えてしまいます。
話を戻しますが,魔王さんがこれほど怯えるのはなぜでしょう。
当然です。被告さんは,[ピーーー],と言ったその際に,鋭利な刃物を突きつけていたのです!
その刃渡りは優に10cmを超えるもので,人を殺傷できるものであることはもちろんのこと,殺意さえ認定できるのではないでしょうか。」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 15:49:44.30 ID:EFd1CV4d0
魔弁「私が言ったのは,言葉が野蛮という意味であって,勇者さんが野蛮と言ったわけではないですよ。
誤解があったなら謝罪します。
話を続けます。
そのような言葉を投げかけられたときの,被害者の気持ちを考えて下さい。
つらかったでしょう。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 15:53:22.84 ID:EFd1CV4d0
魔弁「女性被害者が受けた乱暴な仕打ち!
そのつらさは正に筆舌に尽くしがたいものでしょう。
そのようなつらさの中で自殺をする。
そのような義務はありえません!
よって,『自害しろ!』これは明らかに義務でないことを行わせようとしたことです。」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 16:05:56.94 ID:EFd1CV4d0
魔弁「そうすると,彼女の恐怖心に対する手当ては,一切なされていないということになります。
よって,彼女の慰謝には十分な補償がされるべきであると考えます。
したがって,被害女性である原告は,被告に対し,民法709条に基づき,慰謝料として,金300万Gの支払いを求めます!」
裁判長(○ビス)「被告,反論はありますか?」

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/21(月) 16:08:30.63 ID:VqAZryYh0
セリフ小分けにして
読み辛す…


7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/21(月) 16:13:58.06 ID:zOBZD9290
ビルス様に空目


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 16:23:49.20 ID:EFd1CV4d0

魔弁「勇者! あなたは今勇者だとおっしゃった!」

勇「そっ そうだ! オレは勇者だ!!」

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 16:30:29.01 ID:EFd1CV4d0
魔弁「なるほどそれが脅迫の際に突きつけていた凶器ですね。」

魔弁「いやぁ,切れないものはなさそうな見事な業物だ。」

魔弁「ちなみにそれらはどこで手に入れましたか?その経緯は?」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/21(月) 16:30:41.44 ID:MusAFiuro
勇者トロ


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 16:42:40.78 ID:EFd1CV4d0
魔弁「拾った! それを自分のものにしているのですか?

魔弁「遺失物横領ではないですか!」

魔弁「まあその点はその点として別途十分に問題とされなければなりませんが,今回の問題に関係する点で言えば,」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 16:47:26.95 ID:EFd1CV4d0
魔弁「なるほど確かに装備はできているようです。」

魔弁「しかし勇者○卜の装備品は,一定の例外を除いて,○卜の血脈を継いでさえいれば,その血がいかに薄くとも,装備することができます。」

魔弁「これは公知の事実です。」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 18:44:06.21 ID:EFd1CV4d0
魔弁「まあまあまあまあまあまあまあまあまあ,被告さんそう興奮なさらず。冷静に反論していただければそれでいいわけですから。」

裁判官(ルビ○)「そうですね。どうですか,魔弁先生。
裁判所としては,とりあえず,被告さんにも十分な反論を検討していただくということで,次回の期日を設けたいと考えますが。」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 18:48:12.13 ID:EFd1CV4d0
裁判官(ル(ry「そうですね。
では,被告さんのご主張の趣旨は,請求を棄却する,えーっとつまり,魔王さん側の請求は認められない,という内容と考えますが,よろしいですかね。」

勇「当たり前ですよ!!」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/21(月) 18:54:51.87 ID:EFd1CV4d0
裁判(ry「そうですか。 では……そうですね,○月×日ではどうですか。」

勇「別にいいですって。」ブスッ

魔弁「そうですね。午後で3時くらいに別件の弁準がありますので」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 19:01:02.71 ID:EFd1CV4d0
勇「…というわけなんです。」

弁護士「なるほど。 それは災難でしたね。 まぁ,魔弁先生はやり手ですから。」ニコニコ

勇「でも先生!オレは勇者として今までずっと戦ってきた!人々の平和のために!」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 19:05:03.29 ID:EFd1CV4d0
魔弁「いやいや,今日はお疲れ様でした。」

魔「おつかれさまでした!」にぱー

魔弁「どうでした,法廷は? 緊張されましたか?」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 19:14:50.38 ID:EFd1CV4d0
勇「あっ 当たり前じゃないか! オレは勇者だ! 正義がかなうなら,打ち負かす必要など…!」

弁護士「無いとでも? まぁ,聞く人が聞いたらそれはそれはお喜びになるでしょうね。
教会の神父様なんて寄付なしで呪いを解いてくれるんじゃないですか?」ニコニコ

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 19:21:14.77 ID:EFd1CV4d0
勇「なっ…」

弁護士「おっとすいません。 いやまぁ簡単に言えばですよ? 裁判なんて,結果が全てですよ。」ニッコリ

勇「そんなことはない! 勝負に勝って試合に負けることなんて」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/21(月) 19:41:52.39 ID:EFd1CV4d0
弁護士「マスコミも,結論の直接の理由になるところだけしか報道しない。 今回の裁判で負ければ,」

マスコミ「精霊地裁第1民事部のル○ス裁判長は,『犯罪的な文言を使ったことは許されない』として,勇者敗訴を言い渡しました。」

弁護士「とでも報道してくれますよ。」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/22(火) 08:18:26.06 ID:OCTngmTpO
続き待機してるよ


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