過去ログ - にこ「あんた、ポジションどこなの?」虎太郎「バックダンサー」
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10: ◆J56L221nBM
2014/07/21(月) 23:42:48.64 ID:vOKPsQaao



「コタロー!準備出来たー!?」



大きな声を上げて俺の元にやって来たのは、下の姉のうるさい方だ。
何かを伝えるために持ち抱えている何冊ものノートは、目にするだけで気分が悪くなりそうだ。



「はいこれ!お姉さまの現役時代の活動記録!」

「ちゃんと読まないと、アイドルになんてなれないよ!」



驚くことにこの姉は、一番上の姉がスクールアイドル…そしてアイドル活動をやってきた中での全ての功績やイベント内容を全て記録に残していた。
何度か目にした事はあったが、どのノートの内容も『やっぱりお姉さまは素敵です!』のフレーズで埋まっていたというのだけは憶えている…。



「えっとね、この間もう一冊追加したんだけど、コタローまだ見てないでしょ?」

「だから行く途中で全部目を通しておくんだよ?」



…現役を引退した今でも、記録を残すことはやめていないらしい。
本人曰く、お姉さまの中に秘められているアイドルオーラはまだまだ健在なのだとか。


「でも未だに信じられないなー。コタローがアイドルの端くれになっちゃっただなんて」

「もしかして矢澤家の人間には全員お姉さまのアイドルとしての素質がっ…!これはノートにメモしておかないと…」




うるさい方の姉は、根っからの一番上の姉のファンであり、その熱意は誰にも負けない。
本人もそんな自分を好いていて、その顔は自信に溢れているように見えた。














ココロ「頑張ってねコタロー。お姉さまを超えることは絶対に出来ないだろうけど…」

ココロ「それでも、お姉ちゃんとしてはちゃんと応援してるよ!」




…でも、俺もこの姉の笑顔を見るのは嫌いじゃない。
真っ直ぐで正直な気持ちを伝えるこの人の性格は、俺の心を清々しい気持ちにさせるからだ。


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