159: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 14:43:26.62 ID:IQ7B33obo
あたしがボーっとしている間に、圭ちゃんは伯父さんから紙袋をひとつ受け取っていた。
圭一「それじゃ、また来ます、店長さん」
店主「はいよ!魅音ちゃんを泣かすなよ、圭一くん!」
魅音「もうっ!!伯父さんのバカ!!」
少々乱暴に店のドアを閉める。
圭一「さて、と……」
店から出るとすぐに、圭ちゃんはまたあたしの手を握ってきた。
魅音「っ……」
こ、こういうのには早く慣れないと。もし万が一、その、そういう関係になったら、こんなのなんて日常茶飯事になるんだし……。
魅音「とっ、ところでさ、圭ちゃん!さっきのリストバンドなんだけど……」
あたしとは別の誰かと、と言おうとしたところで、圭ちゃんは握ったあたしの手を引き寄せる。
当然、あたしはそれに従う形で圭ちゃんの方へと引き寄せられる。
魅音「っ……」
圭ちゃんにぶつかる直前で、どうにか踏ん張る事が出来た。
圭一「あー、あのな、魅音……」
魅音「け、圭ちゃん……?」
圭ちゃんの眼は、あたしをしっかりと捉えていた。
……ダメだ。今回のこれは、何故だか逃げられる気がしない。
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