184: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/28(木) 15:36:19.25 ID:IQ7B33obo
――――――
Side-魅音
圭一「魅音……」
背後から名前を呼ばれ、振りむく。
魅音「け、圭……ちゃん……」
当然、そこにいたのは、圭ちゃんただ一人だけだ。
圭一「俺、やっと気付いたんだ。俺さ、すげぇ鈍感で、気付かないうちに魅音を傷つけたりしたこともあったかもしれないけどさ……」
魅音「……っ……」
いつか、どこかで聞いたような言葉だった。
これは、そう……詩音と二人で、前原圭一攻略作戦を始めた日に見た夢だ。
と、言う事は……。
圭一「それでも、魅音は俺の事許してくれるか?こんな俺でも、お前の隣にいていいか?」
魅音「あたしの、隣に……。い、いいの、圭ちゃん?あたしの隣に、いてくれるの?あたし、こう見えてすっごいヤキモチ妬きだよ?ずっと、あたしの隣にいてくれるの?」
口でそう言いながら、足はジリジリと後退する。
あたしの言葉で、少しでも圭ちゃんが怯むようなら……申し訳無いけど、今のあたしにはそれでも尚手を伸ばす勇気なんて出ない。
圭一「逃げるなよ、魅音。もう、俺も逃げないから」
少しも怯む様子を見せずにそう言い放ち、あたしの腕を掴む圭ちゃん。決して強く握っているわけではないのに、その手からは強い意志が宿っているような気がした。
228Res/122.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。