209: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/09/02(火) 08:28:08.08 ID:6J3xB/2co
小さなカケラがひとつ零れた。
その存在には誰も気付かず、それはいつの間にかどこかへ消えてしまった。
小さなカケラがひとつ零れた。
誰にも見せたくなかった者が、そのカケラを隠したまま忘れ去ってしまった。
小さなカケラがひとつ零れた。
誰もが見向きもしない程小さなそれは、しかし確かに零れたものだった。
零れたたくさんのカケラはいつしか一所に集まり、今日も誰かの目に触れる日を心待ちにしている。
Frederica Bernkastel
228Res/122.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。