過去ログ - 絵里「やっぱり、私って面倒な子ね」
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5: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/22(火) 19:39:09.02 ID:zmctiL0n0
「絵里も食べましょう?」
「ええ、そうね」
私だって好きな人に甘えたり、甘い言葉を囁かれたりしたいものだ。
でもそれは、きっと海未の思い描く私の姿ではない。
彼女が私に「好き」と言い始めたのは合宿が始まった頃。
心に余裕ができて、前とは違う私になり始めていた頃だ。
だからそこに付け入られてしまったのだろう。
その時、なぜかはわからないが私は海未に心を奪われてしまった。
「絵里のお弁当はカラフルで素敵ですね」
「ありがとう。1つ食べる?」
「ではお言葉に甘えて……私のも1つ差し上げますよ」
そんなごく普通の高校生の会話は、あまり心が落ち着くものではなかった。
知られたくない。
自分のこんな、クールではない裏面を。
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