過去ログ - 絵里「やっぱり、私って面倒な子ね」
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63: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/24(木) 23:19:44.43 ID:TKfi33VN0
「それだけ? 何か思うことはないの?」
「いいのよ、もう。おしまいだから」
それは紛れもない、私の数少ない誰かに伝えた本音だった。
嫌われてしまったことがこうもつらいことだとは思わなかったけれど、私はどう会いに行けばいいのかがわからない。
自分の罪悪感から解放されたいという思いも、少なからずあったのだろう。
なんて最低なんだろう、私は。
血がにじむくらいに唇をかみしめた。
私は結局、海未を傷つけただけだった。
理想なんて抱かせるからこんな風になってしまった。
もっと上手に理想の私を見せられたら、こんなことにはならなかった。
なんて思って、また後悔を積み重ねるのだ。
「絵里、あなた勘違いしてる」
すると突然、真姫は私にそう言った。
何を言うつもりだろうか。
ようやく合点がいった、という風なジェスチャーを見せてから、彼女は小さく息を吸い込んでから告げた。
「海未がいつ、クールな生徒会長としてのあなたが好きだって言った?」
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