過去ログ - 上条・士道「「とある緋弾のソードアート・ライブ」」キリト・キンジ「「その1」」
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◆3LA52.EM5g
[saga]
2015/07/23(木) 23:23:53.20 ID:zkTqbfRQ0
キンジ「…………事情は分かった」
トールに連れられオッレルスやフィアンマといった魔術師、二代や宗茂、ァたち武蔵の住人との会合を果たしたキンジと白雪。そんな彼らが言った衝撃の事実の数々をなんとか飲み込むことは、今まで様々な修羅場を抜けてきた二人にも難しいことであった。
このような事態が起こることをある人物から伝えられ、事前に学園都市をGVの協力と共に忍びこんだオッレルス、フィアンマ、トール。学園都市にて偶然保護し、途方に暮れていたところをここの面々に助けられた二代と宗茂とァ。彼らがここに至るまでの経緯と理由についてはとりあえずのところは理解できた。
キンジ「で、あんたらは武蔵が故意に墜落させられることを防ぐために俺と白雪の手助けが欲しい……ってわけか」
二代「………んが。…うむ。その通りで御座る」
削板と一緒になって牛タン弁当(紐を引っ張ると温かくなるやつ)を頬張っていた女性──本多・二代はアンガスから差し出されたペットボトルを受け取り、中のお茶の力を借りて弁当を全力で食い尽くしてから、声とも吐息ともゲップともつかぬ音を漏らしながら答えてきた。
アンガス「そんなに急いで食べることはありませんよ、二代様」
そんな彼女の慌てぶりを見かねたのか、フォローを入れたアンガスに対し、
二代「むう、そうで御座るか。では遠慮なく」
と三つ目の牛肉チャーシュー丼にトライする女武者。
……いや、まず食べるのをやめろよ。もう十分だろ。
削板に至っては、こちらの話を聞いてすらいない始末だった。かと言って、あそこの二人みたいにお互いに「アーン」しあいながら食べるのもどうかと思うが。
白雪&金女「「…………いいなぁ」」
同時に火花を散らし出した白雪と金女は放っておいて、オッレルスに向き直るキンジ。
キンジ「けどやってもらいたいことってなんだよ。俺ができることなんてたかが知れているぞ」
オッレルス「いや、君じゃないとダメなんだ。君だからこそ、と言うところかな」
キンジ「?」
意味が分からなく、首をかしげる事になる。そんな自分の周りでは
白雪「あなたになんかにキンちゃんとの『あーん』は譲らないわよ……」
金女「お兄ちゃんに『あーん』するのは妹の特権なんだから、ヤンデレ女は黙ってて!」
白雪「ヤンデレ女とは何ですか!?私は由緒正しい星枷神社の長女、巫女なんですよ!キンちゃんに対しては愛があるからちょっと行き過ぎることもあるけど……」
二代「ほう。そなたは巫女殿で御座ったか。となるとやっぱり浅間殿のように矢の砲撃で戦艦を撃沈させたり、人を射抜いたりするので御座るか」
白雪「すいません。その人とは巫女とは何かについて、たっぷりお話ししたいのですが……。それに普通巫女は矢を人に向けたりはしませんよ」
二代「そうで御座るか?拙者が知る浅間殿は戦闘中はそれはそれはイキイキと砲撃してるイメージで御座るが……」
ロカ「それ、巫女じゃなくてバーサーカーじゃないの?」
なんて常人が聞いたら間違いなく気がおかしいと感じるような会話が繰り広げられいてが、それは無視することにする。参加してもいいことなんてないに決まっている。
キンジ「……で、具体的に何をすればいいんだ?」
GV「今からここにいる面子で武蔵に乗り込むのさ。同時に他の連中も武蔵に集結する手筈だ。……だよな?オッレルス?」
オッレルス「ああ。幻想殺しや禁書目録もそろそろ準備を始めているところだろう」
キンジ「上条当麻…………」
脳裏に浮かんだのは、保護対象として位置付けられていた右手にとある能力を持つ少年。何度か世界を救っているという、真の英雄とか呼ばれる奴。
フィアンマ「そう嘆くことはない。お前らのいた世界と俺様たちの世界はまるで違う。今はあの男がお前たちの世界も救った救世主みたいになっているが」
キンジ「…………」
複雑な気分だ。自分よりも一つ年下の少年がどうやったらここまでやってこれたのだろうか。自分なら確実に折れてるかもしれない道を、彼はどうやって歩んできたのだろうか。つい先日、力を持つ者には大きな責任があることを理解した。が、それは遅すぎたのではないか。
……もし、俺じゃなくてあいつだったらもっと上手くやれたことだって──。
……アリアに、あんな傷をつけることも無く──。
キンジ「…………ッ」
……何考えてんだ、俺。
一瞬、そんな恐ろしいことを考えた自分に気づいて、慌ててその考えを頭から振り払う。今はこんなことを考えてる暇はないのだ。余計なことを、考えてる暇など。
GV「……兄貴?大丈夫か?」
キンジ「な、なんでもない。で、具体的に俺たちは何をすればいいんだ?」
そして、今起こりつつある悲劇に対する対抗策へ辿り着く手段の説明が始まった。
──その場にいる一人の少年が心に抱いた、言い表せない感情を置き去りにしながら。
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