過去ログ - 上条・士道「「とある緋弾のソードアート・ライブ」」キリト・キンジ「「その1」」
1- 20
897: ◆3LA52.EM5g[saga]
2015/08/08(土) 06:21:01.19 ID:lksx4HKnO

 佐天は幼い頃に父親と見た怪獣映画を思い出していた。たまたま見たかった映画と当時上映しており(今思えば父はそれを知って子供向けのアニメ映画を見に来た自分について来たのだろう)、当時は可愛らしいアニメ映画の後にいきなり怪獣に襲われるパニック状態の場面が飛び込んで来て、あやうく泣きそうになったところだった。否。多分あれは泣いていた。

 その時出ていた、最終的に人類側の兵器でやられた怪獣というのが

佐天「こいつそっくりなんだよね……。映画の奴よりはだいぶ小ぶりだし、なんかものすごくトカゲっぽくなってるけど」

 獣脚類に近い体型、イグアナや人間のような長い腕を持った巨大なイグアナのような生物は、御坂の超電磁砲が直撃したことで完全に沈黙したようだ。

 大きさは30メートルあるかないかといったところだろうか。高層ビルよりも遥かに大きく、障害物を何であろうと蹴散らしていたあの怪獣よりかは、大分スケールが小さい。それでも、人間と比べれば比較にならないほどの巨体で、見上げれば首が痛くなっただろうが。

 何より御坂の超電磁砲で瞬殺されたからか、まるで威圧感が感じられなかった。

レッサー「すごいですね、学園都市は。こんなパニック映画に出てくるような生物兵器まで作っちゃうんですか」

御坂「…………否定したいけど、それ以外にこいつの出どころに検討がつかないわね」

 学園都市の科学者あたりならこのような生物兵器を作れてもおかしくないし、作っていてもおかしくない。騒ぎに乗じた部外者の仕業という可能性も捨てきれないが、やっぱりこのようなモノが絡んでくるとなると大体が学園都市製のモノとなるのだ。

 妙に生々しい巨大イグアナもどきを警戒しつつ、周りに似たようなものがいないかも確認する。こういうのはできた一体を投入されるよりも、量産できた個体を大量投入するという感じの方がありえるのである。一体倒して喜んでいるところに隠れていた二体目が……なんてのはかなりベタだがありえない話ではない。

 ここには御坂と黒子以外にもカナやバードウェイと呼ばれる明らかに一般人と見て取れない(その外見や口調も含めて)人物もいる。真に頼れるのは御坂や黒子だが、特にカナや謎のお面の人なんかは自分のことを守ってくれるという安心感を抱かせてくれていた。

カナ「──完全に気絶しているみたいね。その超電磁砲という名前、決して建前だけじゃないみたいね」

 これはイグアナもどきにまるで動じずにそれに近づいたカナの一言だ。それに御坂はため息をつきながらに応えた。

御坂「学園都市の第三位は伊達じゃないわよ。というか、あんた医者の端くれか何か?よくそんなわけわかんない生物の状態なんて見ただけで分かるわね」

カナ「医者の端くれね……。ま、間違いではないわね」

 黒子とスーツ姿の男(リムジンの運転手で確か名前はマークだったか)に守られながら佐天も初春と共に、横渡るイグアナもどきに更に近づいていた。

 御坂の超電磁砲はイグアナもどきの顎にダイレクトアタックしたはずだ。図体はデカイは割に、耐久度はそこまで高くないどころか低いのだろう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
969Res/823.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice