過去ログ - 上条・士道「「とある緋弾のソードアート・ライブ」」キリト・キンジ「「その1」」
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◆3LA52.EM5g
[saga]
2015/08/15(土) 20:55:56.56 ID:lfpCLuja0
一方通行「町で絡まれたンだが、その後いつまでもカレーカレー言ってついてくるンだよ。飯時逃して腹も減ってたし、こんなヤツにイライラするのもアレだから根気負けってヤツだな」
垣根「大丈夫なんですか?」
一方通行「毒物がねェかくらいは調べた。特に変なものも入ってなさそうだし、いい加減ウザかったからな」
御愁傷様です、と心の中でだけ言っておく。しかしそれなら自分もあのカレーを強制的に食べなければならないことになるのだが。
垣根「……貴方、名前は?」
ハッサン「ハッサン・フルビシ、デスネー。カレー食べるネー」
そう言いながら皿に盛りつけられたカレーを差し出してくるハッサン。基本的に自分は食事は必要ない体だ。それに見ず知らずの人から貰った食べ物を食べれる程大物でもない。一方通行がどうしたかは分からないが、ここは丁重に断っておくことにしよう。
垣根「……すいません。私、カレーは食べれないものでして」
ハッサン「カレーは神の食べ物デスネー。断るとバチ、当たりますヨー」
垣根「そう言いましても……食事もしたので、お腹もいっぱいなんですよ」
ハッサン「ダメデスネー。カレーは美味しいデスネー。神の食べ物だからパワーも貰るデスネー。食べといて損はないデスネー」
垣根「だいたい貴方、学園都市への留学生か何かですか?今学園都市の広域に避難命令が出てるはずですよ?近くの地下シェルターまで送りますから、早く避難を」
ハッサン「カレーの魔力には何者も勝てないデスネー。分かったらカレーを食えばいいデスネー」
垣根「……」
……会話をずらそうとしてもダメか……。
一方通行「諦めとけ第二位。そいつ、何言っても折れねェぞ」
どうやらカレーを食べ終えたらしい一方通行が立ち上がり、そう言ってきた。確かにハッサンは真面目な顔をしているような気もしなくもない──いや、彼がどんな人物なんてしらないが。とにかく彼がカレーにただならぬ情熱を持っていることは分かった。
一方通行「どーもなァ。ファミレスのカレーよりかは美味しかった。腹もいい感じに膨れたしあンがとなァ」
垣根が渋々カレーの皿を受け取るよりも前に、食べ終えた食器をハッサンに手渡す一方通行。行儀がいいように見えるが、さっさと皿を渡して彼から離れたいのが本音だろう。
と、ここで垣根が一言。
垣根「──貴方、カレー食べるの下手ですね」
一方通行「…………ハァ?」
いきなりの一言に思わず素っ頓狂な顔になる第一位。そんならしくもない彼にらしくもないことを言った第二位は、ハッサンが持つ一方通行がカレーを食べていた皿を指差す。
垣根「ほら、このカレー。ルーがかなり残っているじゃないですか」
ハッサン「あ、本当デスネー。コレは勿体無い食べ方」
一方通行「そ、そうなのかァ?」
そうですよ、と垣根は言う。
確かに皿にはライスは無いものの、かなりのカレーのルーが残っている状態だった。明らかにライスとルーの食べる比率を考えずに食べたようなルーの残り方だ。そうでなければ、ルーが異様に多いカレーでも渡されたのか。
垣根「ちきんとルーとライス、どちらも残さないように食べなければ。どう見ても白い状態のライスを食べ過ぎた食べ方ですよ、このルーの残りようは」
一方通行「……わざわざカレー食う時に、そンなこと考えるものか?」
垣根「そんなもんですよ。ねぇ?」
ハッサン「そう。カレーに失礼があったらイケマセン。だから、こんな食べ方はダメデスネー」
そういうものなのだろうか。確かに自分は食事のマナーがなっていないと黄泉川や芳川にも度々言われてはいるが、カレーの食べ方についてなんてそんな指導をされたことはない。ってか何かこいつらお互いに慣れるのが早くないだろうか。いや自分にも言えたことだが。
……さて、どうするかねェ。
なんか今起こっている事変以上に面倒くさいことに巻き込まれることになった一方通行は、冷静にこの状況から脱却する方法を考えるのであった。
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