過去ログ - 上条・士道「「とある緋弾のソードアート・ライブ」」キリト・キンジ「「その1」」
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953: ◆3LA52.EM5g[saga]
2015/10/05(月) 23:53:37.82 ID:NrOiRtbl0

 どうやら最初から全て知っていたような素振りのカナだったが、目の前の敵をどうにかすることを先にすることを提案されアリアは聞くにも聞けなくなる。確かに彼女が言っていることは正論だ。しかし……。

アリア「……分かったわよ……。ことが済んだら嫌ってほど事情聴取させて貰うわよ」

カナ「ええ。遠慮はいらないわ」

黒子「お二人ともそこで何をしていますの!一旦下がりますわよ!」

 黒子の呼びかけで二人が周りを見渡せば、病院の周りにあれほどいた怪獣はほとんどが美琴達の働きで戦闘不能になっており、人型の敵も結晶を残して消えていた。どうやらパトラやバードウェイ、美琴が頑張ってくれたらしい。

美琴「こいつら、見た目の割にはあんまり打たれ強くないのよね。電撃一発お見舞いしただけで痺れて立てなくなるし」

マーク「見掛け倒し、というのが妥当でしょう」

理子「ああ……これと似ているイグアナもどきの怪獣も、機動力はあるんだけど特殊兵器普通のミサイルにやられるような貧弱さだったからね……。考えてみれば見た目もまんまジラじゃん」

 一時的にとはいえ攻撃の手が止んだことにより、今まで切羽詰まっていた一同に余裕ができた。初春と佐天は中空知と平賀を案内した警備員に連れられ(本人は往復かよとボヤいたら黄泉川に睨まれ慌てて二人を連れて行った)、地下のシェルターに向かうことになる。

 これで猛攻が終わったと思いたかったが、何故かこの病院は異様に重要視されるらしく狙われているようでこの騒動が起こってから二度ほど警備員が襲撃してきた連中を撃退したにも関わらず、徐々に戦力を拡大と強化しつつ再度強襲しているとのこと。ならば今のうちで体力と気力のできるだけの回復、そして次にまた襲われた際の対抗策をたてなければなるまい。

 幸いにも戦力は美琴やカナが合流したことでかなり増長した。もう少しすれば警備員の援軍も辿り着くらしい。お互いに名前だけの簡単な自己紹介を済まし、一同はこれからの動向について病院にある緊急時8日の警備員簡易詰所にて話し合うことにする。ここは警備員の持ち運び可能な通信機器や簡単な装備程度なら置いてある。非番だった黄泉川が警備員の装備を纏うことができたのは、ここに予備の物があったおかげだ。

 部屋に入ると先ほど佐天たちを連れて行っていた警備員二人が通信機器を運び出しているところだった。

黄泉川「……そもそもの話じゃん」

アリア「?何?」

黄泉川「なんでここがそんなに重視されてるのかが分からないじゃん。病院だぞ、ここは。学園都市の重要な施設や警備員の拠点でもない。一度や二度ならずあんなに兵力を費やして襲撃する理由が分からない」

 まず、黄泉川が提示したのは「なぜここが重点的に襲われているのかの理由」についてであった。

 確かにここに来る襲撃者のしつこさは異様とも言えるレベルだ。しつこく何度も襲撃をかけられたようで、今まで黄泉川達数人の警備員でここを防衛できていたことは、まさに奇跡とも言えるようなことだったとカナは分析した。黄泉川が把握している情報によると、襲撃された警備員の詰所よりも勝る量の可能性があるという。

 つまり、ここを重視する理由があること。その可能性があるとすればその理由は

志乃「この病院、建物に彼らが狙うべき何かがあるということ。人質を取りたいと考えるには、あまりにも戦力が過剰すぎます」



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