過去ログ - 「東中学出身、涼宮ハルヒ。前の席の男子生徒に興味があります」
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2014/07/23(水) 00:15:32.85 ID:Epn9QytN0
「自己紹介が終わったら、あたしのところに来なさい。以上」
これは俺の高校生活の初日、入学式の後の教室での自己紹介の場で後ろの席の奴が発した言葉だった。
さすがに振り向いたね。
長くて真っ直ぐな黒い髪にカチューシャつけて、
クラス全員の視線を傲然と受け止める顔はこの上なく整った目鼻立ち、
意志の強そうな大きくて黒い目を異常に長いまつげが縁取り、薄桃色の唇を固く引き結んだ女。
ハルヒの白い喉がやけにまばゆかったのを覚えている。えらい美人がそこにいた。
ハルヒは自分の物よ威嚇するような目つきでゆっくりと教室中を見渡し、
最後に大口開けて見上げている俺をじーっと見つめると、にこりとして着席した。
これってギャグなの?
どういうリアクションをとればいいのか、疑問符が浮かんでいた。
結果から言うと、それはギャグでも笑いどころでもなかった。
涼宮ハルヒは、いつだろうがどこだろうが冗談などは言わない。
常に大マジなのだ。
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2014/07/23(水) 00:16:33.67 ID:Epn9QytN0
ギャグとも本気ともつかなかったので自己紹介の終了後に話しかけなかった。
ギャグで言ったつもりなのに話しかけれても迷惑だろう。
それに来なさいも何も元々席は真ん前なのだ。
以下略
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2014/07/23(水) 00:17:36.04 ID:Epn9QytN0
数日後、そのハルヒが朝のホームルームの前に「ねえ」と、俺を突いてきた。
俺は振り返った。
「自己紹介のアレ、聞いてたでしょ?」
以下略
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2014/07/23(水) 00:18:16.28 ID:Epn9QytN0
昼休みになると俺は中学が同じで比較的仲のよかった国木田と、
たまたま席が近かった東中出身の谷口という奴と机を同じくすることにしていた。
涼宮ハルヒの話題が出たのはその時である。
以下略
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2014/07/23(水) 00:20:04.19 ID:Epn9QytN0
「中学時代にはわけの解らんことを言いながらわけの解らんことを散々やり倒していたな。有名なのが校庭落書き事件」
新聞の地方欄に写真付きで載るような奇行をしていたらしい。
以下略
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2014/07/23(水) 00:21:12.77 ID:Epn9QytN0
谷口が奇行癖を指摘していた涼宮ハルヒだが、髪型が毎日変わる。
曜日が進むごとに髪を結ぶ箇所が増えているのである。
月曜日にリセットされ後は金曜日まで一つずつ増やしていく。
以下略
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2014/07/23(水) 00:22:13.66 ID:Epn9QytN0
俺と目が合うなり、ハルヒは聞いてきた。
「どう?」
「俺は火曜日にやってたポニーテールが沖田総司の総髪みたいで良かったんだがな」
以下略
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2014/07/23(水) 00:25:27.48 ID:Epn9QytN0
朝、俺が教室に着いた時には、ハルヒはすでに座っていた。
何だろうね、あれ。なんとなく不安気に、前を見ているハルヒの後頭部が見えた。
後ろでくくった黒髪がちょんまげみたいに突き出していた。
以下略
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2014/07/23(水) 00:27:49.03 ID:9w/b31Zmo
ジョンスミスだって気付いてる感じ?
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2014/07/23(水) 00:35:16.66 ID:SDfOYcz80
よく間違える人がいるけどSSはss速報でやってくれ、立て直したら絶対見るからさ
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2014/07/23(水) 00:35:56.02 ID:SDfOYcz80
と思ったら自分の勘違いだったわ、気にせず続けてくれ
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2014/07/23(水) 00:36:47.57 ID:PMVTcmPNo
普通のラブストーリーになりそうだな
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2014/07/23(水) 00:38:11.07 ID:rI3i4J+0o
期待
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2014/07/23(水) 00:58:02.86 ID:XihAF7p+O
うん、無事に泥酔したようだな
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2014/07/23(水) 01:10:55.56 ID:G+IrSiPAO
唯我独尊的な部分を抜くとより魅力が増すな
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2014/07/23(水) 01:32:13.20 ID:Epn9QytN0
ゴールデンウィークが明けたある日の休み時間のことだ。
谷口が難しい表情を顔に貼り付けてやって来た。
「お前、どんな魔法を使ったんだ?」
以下略
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2014/07/23(水) 01:33:56.82 ID:Epn9QytN0
「あたしも興味あるな」
いきなり女の声が降って来た。
軽やかなソプラノ。
見上げると朝倉涼子の作り物でもこうはいかない笑顔が俺に向けられていた。
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2014/07/23(水) 01:34:35.99 ID:Epn9QytN0
席替えは月に一度といつの間にやら決まったようで、委員長朝倉涼子がハトサブレの缶に四つ折にした紙片のクジを回して来たものを引くと俺は中庭に面した窓際後方二番目というなかなかのポジションを獲得した。
その後ろ、ラストグリッドについたのが誰かと言うと、涼宮ハルヒがを喜びをこらえきれずにあふれさせたような笑顔で座っていた。
その放課後のこと。
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2014/07/23(水) 01:53:12.45 ID:LJAMFSQj0
支援
めっちゃキュンキュンする!
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2014/07/23(水) 02:06:25.59 ID:aL1kJnca0
これはいいものだ
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2014/07/23(水) 03:25:05.98 ID:zmNiDduyO
あれ、ハルヒが可愛い…? 乙
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