過去ログ - 【艦これ】 鈴谷「……え、この子たち皆が?」 提督「秘書艦、なんだ……」
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37: ◆FS4Zx/W3oaqe[saga]
2014/07/26(土) 22:17:14.14 ID:U6oLGOCf0
「――そろそろ、挨拶しても良さそうっすね?」
「いや、俺自ら呼び出しておいてすまん」


 そして、最後に提督もペコリ。
 目の前の人たち皆に頭を下げられ、あたしは少し恐縮してしまう。


「いやー……こんな前フリしておいてなんですけど、あたし堅苦しいのはちょっと」


 ヤバイ、ちょっと焦っちゃった。
 どうも、さっきの長門さんへのこともそうだけど、あたしは球を放る前にちょっと考えた方がいいかもだ。


「……そんじゃま、提督? どうして呼び出したのか、教えてくれません?」




「長門から、まだ聞いてなかったのか?」


 椅子に座り、執務室の机に腕を置き、提督はあたしに問うてきた。
 おお、意外とサマになるんだね。
 さっき、あの子たちのペースに巻き込まれてた時とはちょいと違う。


「い、いや、なんというか……執務室に行けばわかる、って言われまして」


 ギャップに戸惑ったせいで、あたしはちょっとばかりしどろもどろになる。
 そうか、鈴谷ちゃんはギャップに弱いらしい。


「そうか……」


 そう言うと、提督はチラッと脇を見る。
 そこには整列したままの四人の姿があった。


「――それじゃ、俺の口から話さないとだな」


 軽く溜息をつき、彼はこちらに真剣な表情を向けた。
 ほー、さすが提督。
 メリハリってのが、はっきりしていらっしゃる。
 そして、あたしもそんな真剣な表情に応じるため、柄でもない真剣な顔をしてみせる――


 ――で。


「……と、いうわけなんだ」


 一連の説明を聞いたあたしは、「???」とハテナマークを浮かべていた。
 待て待て、提督は大真面目だったよね?
 それなのに、どーしてあたしはこんなに緩んでるんだろうね?


「――えぇと、整理いいすか?」


 まず、この子たちは姉妹艦である。
 『第六駆逐隊』というのが総称だ。
 既に知っていた電ちゃんをはじめ、下から順に、雷ちゃん、響ちゃん、暁ちゃん。
 実は電ちゃんは最古参で、執務室に最初に入ったのはこの子だとか。


 でもって、最初の海域の最初の戦いで、電ちゃんはお姉さん――三女・雷ちゃんと「再会」した。
 で、そのまま雷ちゃんと共に、その海域のボスを下す。
 そして出会ったのが――次女・響ちゃん。


 「再会」を喜び和気藹々とする彼女たちに、提督は司令を下す。
 それが、「工廠」での建造。
 三人の姉妹が見守る中、初めての建造で本隊にやってきたのが――長女・暁ちゃん。
 そんなこんなで、この執務室には……


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