過去ログ - 僧侶「勇者様の素顔は謎に包まれている」
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30: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/07/24(木) 10:17:56.27 ID:V+95hIPX0
>勇者は、暗黒騎士の素顔を見て泣きそうになっていた。その正体がわかっていたにしても、久しぶりにその顔を見ると、やはり懐かしい。

勇者(僧侶も狩人も、こいつの正体が獣人王と組んでいた騎士だと予想していたけど…その騎士は俺と賢者の2人旅の時に、もう倒していたしね)

暗黒騎士「兜で顔を隠し、俺の振りをしていたとはな…。どうしてそんな面倒臭いことをしていた?」

勇者「だって勇者は全世界の希望だったんだぞ。その勇者が死んだなんて知れたら、世界の皆が希望を失うだろ」

暗黒騎士「男口調が板についたもんだな」

勇者「こっちこそお前の正体に気付いた時、まさかって思ったよ…生きていたなんてな」

暗黒騎士「あの村で敗北した俺は、魔王軍に囚われた。そして処刑を免れる代わりに、魔王軍に加わることになったわけだ。この偽の左腕は俺の武器でもあるが、俺が魔王に反抗すれば俺の心臓を貫くようになっている」

勇者「…一つ聞くぞ。暗黒騎士になってから、人間を殺したことは?」

暗黒騎士「ない。殺しをしなくたって、魔王に貢献する手段はいくらでもある」

勇者「そうか…」

>勇者は複雑な気持ちだった。何故人間を裏切ったんだと聞きたかったが、だからと言って魔王軍に処刑されれば良かったとは決して思えない。

勇者「なぁ、君は本当に魔王に忠誠を誓っちまったのか?魔王の命令なら殺すつもりか、俺を」

暗黒騎士「そうだと言ったら?」

勇者「戦うしかないじゃん…」

>正直気は進まなかったが、勇者は迷わず剣を構える。

勇者「戦いは、心で負けた方が負けなんだろ?」

暗黒騎士「フ…」

>暗黒騎士は自分の言葉を思い出したのか、顔に笑みを浮かべ、そして剣を構えた。


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