過去ログ - 女「知らない女の子が部屋でまったりお茶飲んでる……」
1- 20
169: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/08/06(水) 21:09:59.71 ID:bkRGFwodO

神社の中

妖狐「しかし、貴女様は少々変わった座敷童ですね。座敷童とはどこかの家などに篭り、そこの家に福を運ぶという妖でしょう?」

以下略



170: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/08/06(水) 21:11:36.15 ID:bkRGFwodO

妖狐「ざっくり言えば……1000年程にはなったと思いました」

座敷童「大先輩じゃったか……!すまぬ、失礼した」ペコッ

以下略



171: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/08/06(水) 21:13:25.95 ID:bkRGFwodO

妖狐「本日は無礼講と行きましょう。我は久々に妖の類と話をします故、宜しければ座敷童さまのお話しを聞いてみたいのですが、大丈夫ですか?」

座敷童「うむ。つまらない話しか出来ぬが……まぁ言える範囲で答えるかの」

以下略



172: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/08/06(水) 21:15:06.71 ID:bkRGFwodO

……

座敷童「……と、いう感じじゃ。どうもわっしは妖として、歳月が過ぎる事とか、世話になった人間を失うのが怖いと思うてしまうようになってしまった……。祖父殿、祖母殿、息子夫婦、更に今はその娘、元気にしてくれとればいいが……」

以下略



173: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/08/06(水) 21:18:34.45 ID:bkRGFwodO

座敷童「もちろんじゃ。話とは一体どんな話じゃ?」

妖狐「軽い昔話です。昔は座敷童さまが先程歩いてた道は旅人がよく使う道でした。ですが、現代は違う道が出来たり、交通網とやらが発達し、すっかりひと気が無く寂しい道になったのです」

以下略



174: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/08/06(水) 21:20:05.00 ID:bkRGFwodO

妖狐「しかし、先に言った通り、人たちは我々より高い知性と技術を持ち、生活の利便性を上げていった結果、この道はお役御免となりました」

座敷童「人の進化具合は目を張るモノが確かにあるのぅ。わっしがこの世に出た時は人を籠で運んどったが、今や自動車、電車、飛行機と、様々な移動手段が出来ていったからのぅ」

以下略



175: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/08/06(水) 21:21:21.17 ID:bkRGFwodO

妖狐「ごく稀に道に迷ったり、迂回しようとこの道に入り込む人がいるんです。しかし、ここは見ての通り、この神社くらいしかありません。ですから、我はそういう者たちの為に、ここを今だに護っているんです。人や妖、どちらも道標と言いますか、何かしら目に見えるモノがあると安心しますからね」

座敷童「お前さんがこの神社に案内してくれた時、確かにちょっと安心した気がしたのぅ。じゃが、結局お前さんは何の為にここを護っておるんじゃ?」

以下略



176: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/08/06(水) 21:24:36.43 ID:bkRGFwodO

妖狐「我がこれを望み、必要としてくれた者がいたから、今もやっているので御座います」

座敷童「……要はやりたいから、と?」

以下略



177: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/08/06(水) 21:26:11.88 ID:bkRGFwodO

妖狐「確かに。座敷童さまの言う通りでも御座います。ですが、どうも歳を重ねると頑固といいますやら、我が古くからいるここを離れたくないという気持ちが強くなりまして……。まぁ、年寄りの道楽みたいなモノですな」

座敷童「道楽とのぅ……。……しかし、お前さんはそれだと妖狐としての本分とはブレてしまっておるようにも見えるが……」

以下略



178: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/08/06(水) 21:27:11.46 ID:bkRGFwodO

妖狐「そうですとも。人、妖、動植物含め、己が大事と思ったものを護る。それが、家族、形あるもの、形なきもの……人や種族などにより様々ありますが、それが大事な事なのではと、我は考えております」

座敷童「大事なモノ……か」

以下略



292Res/115.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice