15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:55:25.32 ID:gFeE8/Pmo
ゆうしゃ「……」
まおう「……」
まおう「……一つ、昔話をしよう」
まおう「私が生まれたのは、魔界の果てにある小さな村だった」
まおう「静かで平穏で、皆が皆幸せそうな笑顔に包まれていた」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:57:45.23 ID:gFeE8/Pmo
弟『おねえちゃん、どこにいくの……?』
まおう『ある噂を耳にしてな、ここから南東に向かったところにある魔翌霊峰に、万病に効く植物が生えているらしい』
まおう『それさえあれば、きっとお前の病気も治る』
弟『いやだよ。そんなところへいったら、おねえちゃんがあぶないよ』
まおう『はは、何を言う。お前には秘密にしていたが、お姉ちゃんはこの村のどんな男たちより強いんだ』
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:59:57.04 ID:gFeE8/Pmo
弟『……ほんとに?ぜったい、ぜったいかえってきてくれる?』
まおう『ああ、本当だ。私が、一度だって約束を破ったことがあるか?』
弟『ない』
まおう『だろう?しばらく寂しい思いをさせるが、ほんの少しの辛抱だ』
まおう『そうだ、お前のために花を摘んできたんだ』ゴソゴソ
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:02:11.69 ID:gFeE8/Pmo
〜魔翌霊峰〜
まおう『ここか。しかし……山というより、巨大な柱だな』
まおう『万能薬は山頂にしか自生しないんだっけか、もはや嫌がらせだなこれは』
まおう『言っても仕方ないか、そら、よっと』
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:04:22.74 ID:gFeE8/Pmo
訂正
〜魔翌霊峰〜
まおう『ここか。しかし……山というより、巨大な柱だな』
まおう『万能薬は山頂にしか自生しないんだっけか、もはや嫌がらせだなこれは』
まおう『言っても仕方ないか、そら、よっと』
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:05:37.30 ID:gFeE8/Pmo
あれ、訂正できてない…
まあいいや、先に進めます
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:06:38.37 ID:gFeE8/Pmo
ガラガラッ
まおう(あぶなかった、霧が深くて足場が見えていなかった)
まおう(もう三日三晩登り続けているが、さすがに私も体力の限界だ……)
まおう『……む?少し霧が晴れてきた……ぞ!おっと……』
パァァ
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:07:38.46 ID:gFeE8/Pmo
まおう『すごい……植生の違う植物がこれだけ一か所に自生しているなんて』
まおう『植物学者なら垂涎ものだろうな』
まおう(なんだ……あちらにぼんやりとした光が)
まおう『これが……』
まおう『これが万能薬か!』
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:09:04.23 ID:gFeE8/Pmo
ガラガラッ
まおう(とはいえ、足場の悪さを考えたら、降りる方が登りよりキツイな)
まおう(慎重に、できるだけ早く……)
ガラガラガラガラッ?
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:10:42.09 ID:gFeE8/Pmo
まおう『――――。』
まおう『――――ハッ!?』
まおう『生きて……いる』
まおう(せり出していた出っ張りの部分に、運よく落ちた身体が引っかかったようだな)
まおう(私は一体どれだけの間気を失っていたのか)
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:10:48.39 ID:CdyMgzzV0
まさかの魔王♀とな
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