34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/24(木) 15:25:17.15 ID:9uLTT2Jd0
「よし、それじゃあダンスレッスン終わり!
ボーカルレッスンしようぜ。ここと違う階に専用のスタジオがあるんだ」
呆気に取られる彼女に、早く立ち上がるよう高木はジェスチャーを繰り返す。
そうしながら、ふと僕の方に顔を向け、ニカッと笑ってみせた。
「いいよ、服装はそのままで。
顔洗ったりとかはしてきていいよ。あ、これ水ね、はいっ」
高木は音無さんにまくし立て、スタジオの移動を催促する。
ボーカルか――そこまで重要視していなかったが、一定の水準は必要だしな。
ただ、ダンスがアレでは、どのみちダメなのだ。
ボーカルに光を求めるのは、現状では現実逃避に他ならない。
いずれにせよ、高木とは音無さんの育成方針についてよくよく詰めていかなくては――。
そんな事を考えているうちに、僕達はボーカルレッスンのスタジオに到着した。
「音源は色々あるからさ、最近のアイドルの曲とか歌ってみない?」
そう言って、高木はスタジオの棚からレコードを何枚か取り出してみせた。
「好きな曲とか、どう?」
「そ、そうですね――」
音無さんは、棚に並べられたレコードを眺め、悩んでいる。
やがて、一枚のレコードを棚から引き出した。
「実は、歌ったことは無いんですけど、最近のでは好きな曲で――。
歌詞カード、付いてますよね?」
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