過去ログ - 高木「人生に乾杯を!」
1- 20
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/24(木) 16:00:04.26 ID:9uLTT2Jd0
 レコーディングが終わり、夕食を取ろうと入った近くの洋食屋で、高木が愚痴った。

「あっ。高木さん、またおっちゃん↑って語尾あげたでしょう?」
 高木の悪ふざけに、音無さんはすぐさま反応し、人差し指を立てて注意した。

 彼女は、僕達ともすっかり打ち解けてくれたようだ。
 嬉しそうに頭を掻く高木を見て、音無さんはふふっと笑みをこぼした。

「実際、音無さんの歌はもう完成されていますからね。
 一方で、者倉氏も新人に一発オーケーを出すのは、プライドが許さなかったのかも――」
「あー、確かにな」
 高木が、僕の横で大きく頷いた。


「とはいえ、これで音無さんも晴れて本格的にアイドルの仲間入りです。
 レコードの発売は、おそらく二ヶ月はかかるでしょう。
 その間は、地方のイベントやローカル局の番組に出演し、歌を披露することになります」

 今のところの展望を告げると、音無さんの口から「うわぁ」という声が漏れた。

「どうかしたの?」
 口をポカンと空けたまま硬直する音無さんを不思議に思い、高木がたずねる。

「な、何だか――良く分からないけど、すごく、アイドルっぽいかもって。
 黒井さんの話し方も、何というか、業界の人って感じで――」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
195Res/201.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice