47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/24(木) 16:00:04.26 ID:9uLTT2Jd0
レコーディングが終わり、夕食を取ろうと入った近くの洋食屋で、高木が愚痴った。
「あっ。高木さん、またおっちゃん↑って語尾あげたでしょう?」
高木の悪ふざけに、音無さんはすぐさま反応し、人差し指を立てて注意した。
彼女は、僕達ともすっかり打ち解けてくれたようだ。
嬉しそうに頭を掻く高木を見て、音無さんはふふっと笑みをこぼした。
「実際、音無さんの歌はもう完成されていますからね。
一方で、者倉氏も新人に一発オーケーを出すのは、プライドが許さなかったのかも――」
「あー、確かにな」
高木が、僕の横で大きく頷いた。
「とはいえ、これで音無さんも晴れて本格的にアイドルの仲間入りです。
レコードの発売は、おそらく二ヶ月はかかるでしょう。
その間は、地方のイベントやローカル局の番組に出演し、歌を披露することになります」
今のところの展望を告げると、音無さんの口から「うわぁ」という声が漏れた。
「どうかしたの?」
口をポカンと空けたまま硬直する音無さんを不思議に思い、高木がたずねる。
「な、何だか――良く分からないけど、すごく、アイドルっぽいかもって。
黒井さんの話し方も、何というか、業界の人って感じで――」
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