47: ◆YkC6iYZjHk[saga]
2014/07/31(木) 22:06:01.39 ID:lUxG12Wm0
歓迎会の翌日大和は目が覚めると凄まじい頭痛に襲われた。立ち上がろうとするが足がふらついてベットに倒れてしまう。
武蔵「起きたか・・・大和」
口調から察するに武蔵も今目覚めたようで非常に気怠そうである。
大和「えっと・・・確か昨日は・・・」
大和は頭痛にさいなまれながらも歓迎会のことを思い出し始めた。
大和「確か17時から食堂で私の歓迎会が行われて・・・鳳翔さんと間宮さんのお料理を食べて・・・有志の方々一発芸をしてくださって・・・」
そこから記憶がおぼろげになる。
大和「それで・・・確か・・・誰かが暴れ始めて・・・あれ?」
そこから先の記憶が一切抜け落ちていることに気が付いた。どうやって宴会が終わったのか、どうやって自室まで移動したかも抜け落ちている。
大和「一体・・・何が?」
その疑問に答えるように武蔵が言葉を口にした。
武蔵「おそらく昨日の宴会に出された飲み物の中に酒が混ざっていたんだろう。それも酒とは気が付かないほどの超上物のがな」
武蔵「それで酒癖の悪い奴らが暴れ始めて提督が収拾に入ろうとしたんだが跳ね飛ばされたらしい。そこから先の記憶は私でもおぼろげだ」
超上物の酒が混ざっていてそれに気づかず飲んでしまったのかと大和は納得した。
飲み物の中に妙に美味しいものがあってそれを好き好んで飲んだのでそれが酒なら全て説明がつくからだ。
武蔵「しかし酔った大和は凄まじかったぞ。まさかあんなことをしだすなんて―――」
武蔵がそう言い始めたところで大和は武蔵の肩を掴むと揺さぶり始め早口でまくしたて始めた。
大和「私が何をし始めました?脱ぎ始めました?泣き始めました?暴れ始めました?どれでも最悪です。自分の痴態なんて聞きたくないです。言わないで武蔵ー!」
武蔵「や、やめてくれ大和。私だって2日酔いなんだ。これ以上派手に揺さぶられると粗相をしてシーツが汚れる。頼むからやめてくれー!」
武蔵の叫びを聞き大和は正気に戻る。
大和「ご・・・ごめんなさい。取り乱しました」
武蔵「い・・・いや。此方こそ悪かった。まさか即席のジョークを真に受けるとは・・・因果応報というやつだ。実際のお前はすやすやと眠り始めたよ」
大和の反応を楽しもうとした嘘だったらしい。大和は安堵する。
大和「それにしも随分長く寝ていた気がします。目覚ましの音もしなかったですし・・・」
そういうと大和は時計を確認する。
現在時刻は10時45分。寝過ごしたどころの騒ぎではない。大和は再びパニックに陥り掴んだままの武蔵の肩を再び揺さぶり始めた。
大和「10時45分ってなんですか!朝食の時間どころが始業時間さえ既に過ぎているじゃないですか!初出勤にして大遅刻とかどの顔下げて皆さんに合えばいいんですか―――」
武蔵「おいやめろ馬鹿。この綺麗なシーツは早くも終了ですね。時既に時間切れ。英語で言うとタイムアップ!」
今度は武蔵の悲鳴さえ聞こえない。
ピンポンパンポーン♪
その状況下で館内放送が流れる。大和は呼び出しを覚悟した。
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