6: ◆YkC6iYZjHk[saga]
2014/07/24(木) 22:43:12.06 ID:OgCzGaUG0
加賀「次に当鎮守府についてです。着任指令が出た時点でお察しいただいているとは思いますが、ここは『7英雄』の着任している鎮守府の1つです。7英雄についての説明は必要ですか?」
大和「噂程度なら知っていますが・・・」
加賀「では説明させていただきます。7英雄とは現在総提督数が3ケタいるなかで階級が大将である7名の提督の総称です。その指揮能力は極めて高く1名につき中将5名以上に匹敵する戦果を挙げることからその名が付きました。しかし、あなたがご存じの噂はもう1つの総称に対するものなのではないのでしょうか」
大和「はい。『7つの大罪』についてです」
加賀「7つの大罪とは7英雄個々の性格特性が7つの大罪に類似していることから付いたあだ名です。あなたの不安ももっともです。性格特性との相性次第では作戦行動に支障が出かねませんからね」
大和「はい・・・」
大和は自らの発言の中にあった僅かな澱みを読み取られたことに対し内心驚愕した。戦場において信頼関係ほど重いものは無く、それが無い部隊は遅かれ早かれ最悪の形で瓦解することを学校で口酸っぱく言われ続けていたからだ。
加賀「それについてはある程度安心なさっても結構です。ここは『怠惰』の提督が指揮する鎮守府。基本的には我々艦娘の自治によって成り立っているからです」
大和は胸を撫で下ろした。自治が認められている以上提督による無法が通ることはあまりないと推測したからだ。
それを察したのか加賀は釘を刺すようにこう続けた。
加賀「1つ先に訂正させていただきますが、怠惰と無能は全くの別物です。提督は怠惰ですが断じて無能ではありません。そうでなければ7英雄たりえませんしね」
断じての部分をより強調していることから加賀は提督に対して良い感情を抱いているのが伺えた。たとえ悪意なく無意識に近くとも自らの敬愛する上司が貶められるのには抵抗があったのだろう。
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