過去ログ - 神官「勇者様の様子が変だ」
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33: ◆W.sgopFg5E[saga]
2014/08/13(水) 23:58:59.51 ID:gYV7WKJd0
数時間後 宿屋


神官「…この先の山を超えたら、もう魔王城まで町は二つしかないようですね。」チズバサリ

魔法使い「最後の町から魔王城までは随分離れているね…ま、当たり前だけど。」

戦士「いよいよラストスパートって感じだな。」

勇者「…」コクリ

神官「あの山を通るには二つルートがあります。」

神官「一つは普通に山を登るルート。時間こそかかりますが、魔物の数が少ないので、商人などが一般的に使用しているルートでもあります。」

神官「もう一つは、洞窟を通っていくルートです。元々、この洞窟はルート短縮のために開通されたものらしいです。」

神官「が、そのうち強い魔物が住みつくようになり、何度も討伐隊が魔物を追い出そうと戦闘を繰り返してきたそうです。」

神官「洞窟は崩落の繰り返しによって複雑な構造になり、魔物討伐が断念された今でも魔物がたくさん住みついている...。」

神官「ですが、魔物との戦闘時間を考えても、登山ルートの半分以下の時間で抜けられるはずですよ。」

戦士「そうか。…私たちもそれなりに強くなったし、ここは急ぎの道で洞窟ルートへ行った方がいいんじゃないか?」

勇者「……洞窟通って……急ぐべき。」

魔法使い「でも、折角武器も最高級の物を新調したんだし…体力や武器の温存という事も考えて、登山ルートもありだと思う。」

神官「そうですね…。これから先の町にはここほど良い物は売っていないでしょうし………まあ、でも」チラリ

勇者「……一刻も、早く……進む。絶対。」

神官「勇者様、妥協する気はないようですよ?」

魔法使い「ハァ…わかったよ。ちょっと心配だけど、洞窟を進もう。」

戦士「何、心配するな。いざとなったら、私がなんとかする!」ドンッ

神官「(…もうすぐ、ですね。)」


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