過去ログ - もう一つのBECK【バンド組もうぜ!】
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/27(日) 15:41:25.46 ID:GbWhoAUL0

ハギヨシ『なぁ、また俺達の助っ人してくれへん?』


 ハギヨシは俺がもっとも助っ人に行くバンドのリーダーで、見た目はどうみてもヤンキーだけど萌えアニメが好きで萌え系の曲ばかりやるのでギャップが凄過ぎていつもメンバー不足に陥っている。


瑛「………」


 いつもなら俺はすぐに了承するのだけど、なかなかその言葉が出ない。

 順君のせいだ。


 順君はいつも、いつも俺をひっぱりまわした。


 普通の高校一年生にしてヤクザの事務所に飛び込んだのは日本広しと言えど俺たちくらいだろう。もちろん、土下座したうえに全治三週間のけがを負わされたけど。

 高校二年生にしてパスポートのみを持ってスペインの地へ降り立ったのも俺たちくらいだろうか。到着して数時間後に順君は消えて俺は空港へ逃げ込んだけど。

 高校三年生はまさに激動の日々だった。

 無理やりやらされたバンド活動はおまけのようなもので、毎日のように喧嘩に巻き込まれ何度も何度も死にかけた。


 だから、卒業して以降順君に関わることは一切やめた。

 向こうも察していたのか連絡はほとんどしてこなかった。たまにラインで元気してるかーしてるよー程度のものだ。



瑛「少し考えさせて……」



 ハギヨシはいつでもえーからなーと返答を待ってくれた。本当に良い奴。



瑛「……俺は、順君に未練があるのか…?」

??「あれ、瑛?」



 女子トイレから出てきたのは、ショートカットのボーイッシュな美少女。



瑛「うげ、ミサキ……」



 二階堂美咲、高校時代のバンドでボーカル担当。あの日に高熱で倒れた張本人だ。






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