過去ログ - 目が覚めたら人間じゃなくなってた話。
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/28(月) 01:11:48.10 ID:ym6QQer80
「もうそろそろで一通り検査は終わるからね」
白衣を着た、にこやかな笑顔の青年が言った。
うるさいな。そんな偽物の笑顔で
見ないでくれよ。
僕は寝台に寝そべっている。
鉄パイプの土台に暑いマットを
敷いただけの、寝心地最悪の寝台。
棺桶の方がまだマシかもしれない。
寝心地最悪な理由は他にもある。
両手両足が固定されて身動きがとれない、とか、
さっきからずっとカメラで見られている、とか。
でも一番の理由は、これからする検査そのものだった。
MRIーーーそう、とってもうるさい検査だ。
今の僕にとっては、みんな以上に。
「じゃあリラックスしてね」
表情を変えないまま、青年は僕を置いて
足早に部屋を出て、隣の部屋に入った。
すぐに隣の部屋だとわかった。
検査が始まった。
僕は耳を、ただ伏せるしかなかった。
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